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2026 大名庭園を彩る風格ある艶やかな大輪「牡丹」

 2026 大名庭園を彩る風格ある艶やかな大輪「牡丹」

 芽吹いた若葉が生い茂り、鮮やかな緑に染まる季節到来です。  草木は息吹を取り戻し、色彩豊かに一気に明るさを増す中、一際華やかな存在感を放つのが「ボタン(牡丹)」です。         ボタンは中国原産のボタン科ボタン属の落葉小低木。       一説では奈良時代に薬草として渡来したとされ、その後観賞用として栽培され、詩歌、文学、絵画の題材となり、着物や陶磁器、漆器などの伝統工芸品の文様に好んで描かれ、親しまれてきました。  幾重にも重なる絹のような光沢のある薄い膜質の美しい大輪で、見た目の華やかさが最大の特徴で、人々を魅了してきました。   「花王」「花神」と称され、「富貴」「風格」という花言葉に恥じない美しい佇まいを見せます。                   元来七十二候「牡丹華(ボタンハナサク)」(4月30日~5月4日)の前後に花を付けるとされてきましたが、近年は早まり、今年も、浜離宮恩賜庭園 ボタン園内の約60種800株と聞く牡丹も既に咲き始めています。                                 一般的な花色は赤、薄紅、白ですが、紫や黄など様々な色味の品種が作出され、一重咲き、八重咲き、千重咲き、万重咲き、平咲き、抱え咲き、獅子咲きと咲き方も多彩です。              覆輪(外縁部が地と違う色で縁取り)、底赤(花弁の底部が濃紅色)、絞りといった花柄もあります。   咲き始め~咲き終わりまで20日程で「二十日草」とも呼ばれます。