2019 重陽の節句
9月9日は五節句のひとつ、重陽(栗・菊)の節句。築地波除稲荷神社では、祭典が執行され、平安時代の宮中の風習「重陽の節句」が再現されています。
重陽の節句に御帳台の柱などに吊るし、端午の節句に薬玉と差し替える習わしの魔除けで、呉茱萸の実を緋色の袋に納めた「茱萸嚢(しゅゆのう)」、白菊には黄色の真綿を、黄色の菊には赤い真綿を、赤い菊には白い真綿で覆い、翌早朝に朝露を含んだ綿で体を拭い、無病息災を願う「菊の着せ綿」、春のひな祭りに対して半年後の秋にお雛様を飾る「後の雛飾り」などを、伝承しています。
境内では、参拝者に食用菊を「小堀酒造店 萬歳楽 菊のしずく」に浮かべた「菊酒」が振る舞われています。菊酒とは菊の花びらを浸したお酒のことで、その芳香と菊の花の高貴な気品によって邪気を祓い、寿命を延ばすと考えられ、早朝に菊花に溜まった朝露を飲むと長寿によいと言われています。