2019白鶴銀座天空農園 稲刈り
~ 白鶴酒造 ~
『ギフト、そして自分も楽しむ』をストレートに取材します、rosemary sea です。
いつもセミナーをご紹介させていただいております白鶴 銀座スタイル(HAKUTSURU GINZA STYLE)さん、こちらは神戸に本社を置く白鶴酒造株式会社さんの東京支社ビル内にあります。
今回のご紹介はこの銀座のビルの屋上、「白鶴銀座天空農園」さんの稲刈りです。
白鶴酒造さんは、日本酒の情報発信の一環で、2007年より東京支社ビル屋上でお米を作るプロジェクトとして「白鶴銀座天空農園」を作り、独自開発米「白鶴錦(はくつるにしき)」の栽培に取り組んでおられます。
今年も6月に田植えされた「白鶴錦」が生育し、無事収穫時期を迎えました。
ロズマリは一昨年の稲刈りから、こちらの田植え・稲刈りご紹介させていただいておりますが、本日、10月26日は待望の今年の稲刈りです。
白鶴酒造株式会社 営業本部次長 松下さんにお世話になりました。
併せて白鶴酒造株式会社 白鶴 銀座スタイル 福本さんにもお世話になりました。
ここで白鶴酒造さん独自開発の酒米「白鶴錦」について・・・
酒米(さかまい)とは、お酒の原料となるお米です。
優良酒米開発のため、酒米の最高品種である「山田錦」の優良形質を解明し、更に優れた酒米を開発する目的で「白鶴錦」の育種に着手。
1995年、「山田錦」の父にあたる「渡船(わたりぶね)」と母にあたる「山田穂(やまだぼ)」の交配を開始し、優良品種を「白鶴錦」として2007年に品種登録。
優れた酒米とは・・・
好ましい性質としては、
「大粒で」
「たんぱく質、脂肪分が少なく」
「心白が大きく」
「割れにくい」
ことが挙げられるそうです。
「心白(しんぱく)」とは・・・
酒造好適米の中心部、白く不透明に見える部分・でんぷん質のことを言います。
でんぷん質の組織が粗いので、白く見えるそうです。
そしてその「白鶴錦」の特長は・・・
「山田錦」に比べ、粒も心白も大きく、心白の発現率もほぼ「山田錦」と同等。
ですからお酒にしたときの味わいに深みがあります。
さて、稲刈りイベントのご紹介です。
お招きされた皆さんは、ビル7階の「白鶴銀座スタイル」のフロアに集合しました。
本日は今年田植えされたかたの中から23名がいらっしゃったとのこと。
そして外国人留学生、日本大学と九段日本語学院の皆さん、引率の先生含め35名にもご参加いただいております。
また、スペシャルゲスト、2019 Miss SAKE 準グランプリの冨田梨花(とみた りか)さんもいらっしゃいました。
稲刈りを始める前に、白鶴銀座天空農園 高尾翔太(たかお しょうた)さんより、稲刈りのレクチャーがありました。
さあ、ビル屋上に上がり、13年めの稲刈り、開始です。
この日の天気は晴れ、無風に近い状態です。
稲刈りには適した気候と言えます。
お酒の原料となるお米の収穫です。
稲刈りを希望された皆さん、利き腕でない方の手に軍手をつけ、用意された鎌で刈り取りされています。
稲は次第に刈り取られていきます。
紐で束に纏められ、・・・
・・・稲刈り、無事終了です。
稲は干す段階へ。
稲架掛け(はさがけ)します。
留学生の皆さん、ミス日本酒準グランプリの冨田さんとともに記念撮影です。
いらっしゃった皆さんはこの後、ビル内で白鶴錦、試飲です。
まず、白鶴銀座天空農園 高尾翔太(たかお しょうた)さんにインタビューです。
ー 今年の稲の生育はいかがでした?
「今年は7月の天候が悪かったので、なかなか(稲が)仕上がってこないという状態でした。
8月に一旦持ち直すと、9月、また大きな台風が来ましたので、稲にとっては今年はベストなシーズンではなかったな、という思いはあるんですけど、感じは悪くない、と思います。
収穫量は去年より少し少ないと思いますが、いいものができていればいいなと思います。」
ー 例年より半月ほど収穫の日を遅らせたのは、どういったお考えですか?
「7月に温度が上がってこなかったので、背丈が低く分蘖(ぶんげつ:根元付近から新芽が伸びて株別れすること)も遅れました。
分蘖はその分、出てくる穂の数にも影響してきます。
ですから分蘖を止める『中干し』、一旦水を抜く作業があるんですけれども、その中干しの時期を遅らせたので、収穫の時期もずらしました。
毎年稲刈りしています10月半ばの時期にはまだ実も青かったので、ずらしてよかったなと思っています。」
ー お酒のできる時期は遅くなりますか?
「お酒のできる時期は一緒ですね。
まずは今年収穫したものを、穀物検定でクリアさせていかないといけないので。
日にちが決まっておりまして、11月26日なのですが、その日までどきどきです。」
ー 今年は稲に対する虫や鳥の被害はいかがでしたか?
「虫はまあまあ普通くらいでしたが、鳥は今年はあまり来なかったイメージがあります。」
ー 日照時間は少なかったですよね。
「少なかったですね。
食用米の方も今年は良くないように聞きますものね。
全体的に作物にとって良い年ではなかったのかな、というのはあります。
(でも今日は外国人留学生が多くて)結構グローバルな感じじゃないですか。」
ー 本当ですね。ありがとうございました。
そして、2019 Miss SAKE 準グランプリ 冨田梨花さんにもインタビューです。
ー ミス日本酒のホームページを拝見させていただきました。
埼玉県戸田市のご出身で、看護師をされていたそうですね。
「はい、今でも看護師をしております。」
ー 銀座での稲刈りはいかがでしたか?
「田植えの方は(2019ミス日本酒グランプリの)春田が参加させていただきましたが、ミス日本酒の選考期間に『なでしこプログラム』というプログラムがございました。
そちらの時に(ミス日本酒ファイナリスト一同で)この農園を見学させていただいて、白鶴酒造様の銀座天空農園の取組に感銘を受けていましたので、本日このように稲刈りに参加できて大変嬉しく思っています。」
ー 本日は天候にも恵まれましたね。
「田植えの時にも天候が心配だったのですけれども晴れた、というふうにミス日本酒の春田から伺っていたので、本当にお天気に恵まれて良かった、と思っています。」
ー 日本酒はよくお飲みになりますか?
「はい、日本酒は大好きです。」
ー ご家族もよく飲まれますか?
「そうですね、特に父がお酒大好きです。」
ー 確か稲刈りはご経験がおありでしたね。
「高校時代、全寮制の農業を体験できる高校に行っておりまして、日常の中で畑仕事をしたり、稲を育てたりしていました。」
ー 『豪雪地帯』となっていましたが。
「(秋田県の)小国町(おぐにまち)というところです。
私はこういった経験をこれまでもする機会に恵まれていたんですけれども、麦や稲を刈る経験をされているかたは少ないと思いますので、こういった『土に触れる』機会をこれからの子供たちにもたくさん持ってもらって、ぜひ経験してもらいたな、というように感じました。」
ー 外国人留学生さんなどの外国人にも、ということですね。
「そうですね。」
ー ありがとうございました。
参加のかたにもインタビューです。
お友だちと参加された女性、江東区在住のかたです。
こちらのかた、今年6月の田植えの際にもインタビューさせていただいております。
ー 本日の稲刈り、いかがでした?
「初めての稲刈りでした。楽しかったです。
自分の植えた稲がこんなにも大きくなっているのを見ることができて、お世話してくださったかたに感謝ですね。
ありがとうございます。」
ー 天候も良かったですね。
「本当ですね。きのうの雨がうそのようで。」
ー ありがとうございました。
・・・刈った酒米が立派な日本酒「白鶴銀座天空農園の酒」になる、その日が待ち遠しいですね。