2020 イチョウ発芽
4月14日、東京管区気象台より、気象庁生物季節観測情報のひとつ「イチョウ発芽」が報じられました。 "発芽日" とは対象とする植物の芽の総数の約20%が発芽した日とされ、今年は平年より7日、昨年より3日遅いとの由。因みに東京のイチョウの標準木は、従来、大手濠緑地(千代田区大手町1)にある、関東大震災による火災から焼失を免れた所謂 "震災イチョウ" でしたが、2019年より北の丸公園に観測地点が変更されています。
イチョウ科の植物は中生代から新生代にかけて世界的に繁殖し、多くの種があったとされますが、イチョウは唯一現存する中国原産の種で、他に類を見ない特徴を有し、一属一種でイチョウ科を形成しています。黄葉時も一段と美しい上に、病虫害、剪定に強く、火熱にも耐えることができ、長命とされ、街路樹として重用されています。 浜町公園入口緑道のイチョウも芽生えシーズンを迎えました。新たに萌え出た葉の、小さいながら扇形をした若緑色のみずみずしさには、自然の生命の息吹を覚えます。