滅紫

「高島屋史料館TOKYO」がOPENしました。―日本橋高島屋

日本橋高島屋本館4階に大阪店にある高島屋史料館の分館として高島屋史料館TOKYOが3月にOPENしました。オープン記念展として「日本橋高島屋と村野藤吾」展が開催中です。早速伺ってみました。

平成21年に百貨店建築としては初めての重要文化財に指定されているこのビルは昭和8年1933に地下2階、地上8階建ての店舗として完成、設計は高橋貞太郎です。今回はその後の4回にわたる増築設計(1952-65)を担当した村野藤吾に焦点をあてた企画展です。

高橋貞太郎が描いた初期の図面、戦争で中断されたアンビルトの増築図面、そして高橋の意匠を継承した村野藤吾による増築図面など初出の資料が展示されています。私はこのビルが日本生命館として建てられたものだと初めて知りました。

1933年の店舗は「東京で暑いところ、高島屋を出たところ」というコピーが評判になったそうですが、今回そのポスターも展示されています。「夏期保健装置(全館冷房)」「母の愛は海よりも涼しいところへ」とありました。時代を感じさせてくれますね。

オープン記念の講演会・シンポジウムも企画されHPから申し込みが可能です。

https://www.takashimaya.co.jp/shiryokan/tokyo

展覧会は5月26日までです。11時―19時 高島屋本館4階展示室 入館無料 休館日月・火

 

 

 「高島屋史料館TOKYO」がOPENしました。―日本橋高島屋

併せてご覧いただきたいのはこのロゴ。あまりに素敵なのでどなたの作か伺うと学芸員の方から「大阪の史料館」オープンの時、平櫛田中先生にお願いしたものとのこと。「史料館」の雰囲気にぴったりですね。