サム

2020 梅雨空に映える花菖蒲

 2020 梅雨空に映える花菖蒲

 6月11日、気象庁より、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられるとの発表があり、いよいよ長雨の季節到来です。平年より3日遅く、昨年より4日遅い由。この日はどんよりした曇り空から、時折、日差しも漏れ、北上した梅雨前線に向かって南から暖かく湿った風が吹き込み、蒸し暑い空気に覆われました。

浜離宮恩賜庭園では、花木園、延遼館跡、中の御門付近の3ヵ所に約1,000株植栽されていると聞く、花菖蒲が見頃を迎えています。  ハナショウブはアヤメ科の多年草で、野生のノハナショウブをもとに、交配、改良され、幾多の品種が作出されてきた、日本の古典園芸植物のひとつです。サトイモ科のショウブと混同されがちですが、ハナショウブは菖蒲花、ショウブは菖蒲草とも表記されます。一般的には、原種の特徴を強く残す長井古種の他、江戸系、伊勢系、肥後系に大別され、花色も、紫を基調に、青紫・赤紫・薄紅・黄・白と豊富で、絞り、覆輪など濃淡や模様の入り方も多彩。咲き方も、3枚の花弁が大きく目立つ三英咲き、6枚の花弁が広がる六英咲き、八重咲きと変化に富みます。   しっとりと落ち着いた花色は、雨雲下にも映え、ひとときの清涼感をも与えてくれます。      尚浜離宮恩賜庭園では、施設内に掲示してあるQRコードを読み取り登録することで、施設が新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生した場合に、訪問履歴に基づき利用者に感染情報を通知する「東京版新型コロナ見守りサービス」の運用が6月12日より開始されています。