③ 船上から見る中央区 - 新発見がいっぱい! 亀島川
「みづは」に乗って日本橋のたもとにある船発着場から隅田川に向かって下ります。しばらくすると右手に現れたのが日証館(渋沢栄一邸宅跡に建造された横川民輔設計の証券集合ビル。玄関ホールのみ見学可能です)。船から見る建物の裏側は変形四角形です。ここからまっすぐに日本橋川を下り隅田川に出るのが一般的ですが、今回は日本橋水門をくぐって亀島川に入ります。
日本橋水門をくぐって亀島川へ
幅15m x 2ゲートの水門を通り亀島川に入りました。水門は低く、日本橋川と亀島川にある水門を通れるように特別に設計された「みづは」でも、潮位が70~80cm上がると通れません。霊岸橋を抜け、新亀島橋へ。この辺りには菱垣廻船や樽廻船が往来し、上方から来るお酒を扱う問屋が多い街でした。亀島川は油を張ったように穏やか。船の揺れを全く感じません。
新亀島橋:「歴史と文化を後世に伝える架け橋」として江戸情緒をたっぷり取り入れた橋で、飾り板に「廻船」が
デザインされています(橋の銘板より)。
ところが廻船の上に張り紙・・・もったいない。
新亀島橋の次は亀島橋です。
亀島橋の手すりのデザインは甲羅。この橋を過ぎた辺りから始まる、川沿いの遊歩道がきれいです。
開放されれば素敵なウォーターサイド・憩いの場所になるでしょうね。
何故か、「みづは」が岸に寄りました。
パン屋さんからパンを受け取るというのです。このごろテイクアウトをするお店が増えましたが、船の上からテイクアウトを受け取るというのは初耳です。このお店道路から見ると普通のレンガ模様、川から見るとピンクです(Cawaii Bread & Cofferr, 八丁堀2-23-16。http://www.cawaiibreadandcoffee.com/日本橋高島屋でも売っています)。
船は南高橋、亀島川水門を越えて隅田川へ
前方の橋が関東大震災後に架けられた南高橋。震災後多くの橋を補修・再架したため東京市は予算が乏しく、新しい橋を作ることができません。そこで隅田川の両国橋を再架する際に不要になった中央部分で南高橋を作りました。
そしてその奥が亀島川水門。ここを越えると隅田川です。
「舟遊び みづは」https://www.funaasobi-mizuha.jp は広々としたオープンデッキが特徴。「体に風を浴びながら江戸の風情、東京のパノラマをお楽しみください」(佐藤代表)