RIEdel

古関裕而のメロディーが描いた中央区

こんにちは。NHK朝の連ドラ『エール』が楽しみで、毎朝頑張って布団から這い出しているRIEdelです。
新型コロナウィルスの影響を受けて現在は再放送のみですが、一日も早く撮影が再開されることを願って、今回は『エール』のモデルとなった古関裕而氏が作った曲のうち、中央区が舞台となっているものを2曲ご紹介します。

連続ラジオドラマから生まれた映画の主題歌『夢淡き東京』

『夢淡き東京』は、昭和22年(1947年)6月に封切られた映画『音楽五人男』の主題歌です。作詞はサトウハチロー、作曲が古関裕而。

 古関裕而のメロディーが描いた中央区

西銀座通り(外堀通り)にそよぐ銀座の柳

軽快なリズムと少し物悲しいメロディーにのせて「柳青める日 つばめが銀座に飛ぶ日」という歌詞で始まり、曲の中盤で明るく転調、「かすむは春の青空か あの屋根は かがやく聖路加か」と盛り上がっていきます。昭和22年と言えば、終戦してからまだ2年。銀座は空襲で壊滅的な被害を受けたので、今のように大きな建物は林立しておらず、明石町にある聖路加病院まで見通すことができたのかもしれませんね。
現在、銀座の中心(銀座4丁目交差点)から聖路加国際病院の建物は見えませんが、昭和通りまで出れば聖路加タワーの姿を見ることができます。

 古関裕而のメロディーが描いた中央区

昭和通りから望む聖路加国際タワー

元祖すれ違いドラマの映画の主題歌『数寄屋橋エレジー』

『数寄屋橋エレジー』は、人気を博していたラジオドラマを映画化した時に作られた主題歌の一つです。
映画『君の名は』の舞台は戦時中の日本。昭和20年5月の東京大空襲で助け合った男女が半年後に数寄屋橋で再会することを約するも、運命に翻弄されてすれ違いを繰り返す物語です。

 古関裕而のメロディーが描いた中央区

かつて数寄屋橋がかかっていた数寄屋橋交差点


主題歌『数寄屋橋エレジー』の作詞は、原作(ラジオドラマ)を書いた菊田一夫。雨の中、数寄屋橋の上でひたすら誰かを待っている人の様子を淡々と描写した歌詞と、古関裕而のゆったりとした悲しいメロディーが、主人公・真知子と春樹の純愛と切なさを見事に表現しています。

 古関裕而のメロディーが描いた中央区

数寄屋橋公園内にある「数寄屋橋 此処に ありき」と刻まれた記念碑
字は菊田一夫氏によるもの

アクセス情報

■数寄屋橋(交差点)
〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目1
東京メトロ銀座線・日比谷線・丸の内線「銀座駅」C2/C4出口からすぐ
東京メトロ有楽町線「有楽町駅」D7b出口より徒歩5分
JR山手線・京浜東北線「有楽町駅」中央改札出口より徒歩4分