【イベント】 銀座と日本橋の古絵葉書コレクションが一堂に 【銀座四丁目】

4月17日(木)から4月23日(水)まで銀座アポロ昭和館 YOHAKUにて銀座と日本橋の古絵葉書の展示会が開催されます。
題して、銀座・日本橋の絵葉書「ヤフオク争奪戦収穫物展 〜寝る間も惜しんで落とした絵葉書の世界〜」。
この絵葉書展は日本橋弁松総本店の樋口純一さんと木挽町よしやの斉藤大地さんが長年にわたって集めたコレクションを一般に公開するものです。
日本橋弁松総本店について
“折詰料理専門店発祥の店”である日本橋弁松総本店の創業は嘉永3年(1850)。江戸時代から毎日つくられてきたお弁当についてはこちらの記事をご覧ください。

並六
弁松のシグネチャー弁当。白飯と赤飯があります。
八代目の樋口純一さんは日本橋地域の古絵葉書の蒐集家としても知られています。これまでにも講演会などでたびたび所蔵の古絵葉書を披露してきました。2020年には、いつでも閲覧できて、誰でも使うことができるように古絵葉書の画像を一点ずつデータ化したアーカイブを公開しました。そちらもぜひご覧になってください。
弁松日本橋絵葉書アーカイブ https://benmatsuehagaki.seesaa.net/
今回は木挽町よしやの斉藤大地さんとタッグを組み、銀座地域の古絵葉書とあわせてより多くのコレクションを鑑賞できる機会となっています。
木挽町よしやについて
木挽町よしやは歌舞伎座の裏に佇む老舗和菓子店です。創業は大正11年(1922)、東京の激動の歴史とともにお店の歩みも百年を数えました。看板商品はオリジナルの焼き印をオーダーすることもできるどら焼きです。

どら焼き
かわいらしい半月タイプ。購入には予約が必要です。
看板ボーイである三代目の斉藤大地さんは「銀座ものひと繋ぎプロジェクト」の発起人です。2020年、感染症の流行のために活気を失っていた銀座の街に絆の輪を広げ、その想いは今も繋がり続けています。現在は銀座の情報をいち早く届けるウェブメディア「ギンザプロデュース24」の編集長としても活躍中です。
会場は東銀座
生まれも育ちも中央区のお二人がインターネットオークションなどで寝る間も惜しんで手に入れたという古絵葉書たち。中には今回が初お目見えとなるものもあるそうです。会場は銀座アポロ昭和館地下のギャラリー、YOHAKU(ヨハク)。空間そのものがキャンバスであるかのような白を基調としたアートスペースです。
銀座アポロ昭和館は三原橋交差点の出光興産のビルと歌舞伎座タワーの昭和通り口の間にあるレトロモダンな建物です。向こう正面には「ナイルレストラン」が見えます。木挽町よしや、甘味よしやもすぐそばにあるので、絵葉書展の行き帰りに立ち寄りたいところです。
トークイベントも見逃せません
銀座・日本橋の絵葉書「ヤフオク争奪戦収穫物展 〜寝る間も惜しんで落とした絵葉書の世界〜」は入場無料。数量限定で来場記念のプレゼントもあるそうです。
4月20日(日)の13時からは樋口さんと斉藤さんによるトークイベントも企画されています。ここでしか聞くことができないお話が飛び出しそうですね。限定30名のこのトークイベントには事前の申し込みが必要です。こちらのページをご参照ください。
日本では明治時代の後期に登場した私製絵葉書。当代の名所や風物が一葉の葉書におさめられた小さな世界は人気を博し、全国で空前の大ブームとなりました。今では時代の移り変わりをうかがい知る歴史資料として珍重されています。この絵葉書展を通して、当時の人びとの驚きや喜びを追体験することができるのではないかと私も楽しみにしています。
イベント情報

銀座・日本橋の絵葉書「ヤフオク争奪戦収穫物展 〜寝る間も惜しんで落とした絵葉書の世界〜」
期間 2025年4月17日(木)~ 4月23日(水)
時間 12時 ~ 18時
場所 銀座アポロ昭和館 YOHAKU(中央区銀座4-12-20 B1)
入場無料