銀座の路地:「出世街道」の路地
銀座8丁目に、見番通りと並木通りを結ぶ「出世街道」と呼ばれる路地があります。
かつて、故田中角栄氏が議員時代この界隈で飲食している時、国会へ呼び出された際に、この路地を
通り抜けて国会まで続く道を駆け付けたこと、角栄氏が議員から総理大臣にまで上り詰めたこと、
また、この路地から国会までほぼ真っすぐに続く道が次第に広くなっていることから、「出世街道」
と呼ばれるに至ったとされています。
そして、この路地には、京風おでんなどの店「ぎんざ魁」、「出世街道ギャラリー銀座わたなべ」、
有名店「小笹寿し」などが並んでいます。
見番通りからの路地入り口は、クラブ「Nanae」が
入居するウタシゲビル(右側)と奥村プラッツビル
の間にあります。
路地の並木通り側には、角に版画専門店「渡辺木版
美術画廊」があります。
明治42年創業で、浮世絵版画(歌麿・広重等)や
大正新版画(巴水・深水)などの版元・画商です。
路地を並木通りに抜けたら、前方に道路があり、
外堀通り、高架に向けて続いています。
さらに道路を直進すると信号機のある外堀通り
に出会います。正面に、東京高速道路とJRの
高架が近くなってきます。
高速道路とJRの高架を抜けると新幸橋の
交差点に出会います。
この先、国会議事堂まではさらに直進する道路
が続き、その名も「国会通り」とされています。