夏こそ甘酒
長かった梅雨が明け、本格的な暑さとなりました。
例年だと「そろそろ暑気払いでもしましょうか」などと大義名分を持ち出して、飲み会の機会が増えるところですが、コロナ禍の今年は人が集まる飲み会は自粛したいところです。
その暑気払いは本来「飲み会」を指すわけではなく、水浴びで体を冷やしたり、冷たい食べ物で体内を冷やすなどして、体に溜まった熱気を取り除くことを言うそうです。
少し意外なのは、冷やした甘酒が暑気払いに良いとのことです。
甘酒というと冬のイメージですが、俳句では夏の季語だそうです。
双葉の甘酒
さて、中央区で甘酒と言えば、人形町の「甘酒横丁」を連想します。
明治初期に小路の入り口には尾張屋という甘酒屋があり、水天宮や明治座などに立ち寄った人たちがここに立ち寄り甘酒を飲んだことから、この小路はいつしか甘酒屋横丁・甘酒横丁と呼ばれるようになったうです。
その「尾張屋」は現在は存在せず、跡地に老舗和菓子屋「玉英堂」がありますが、甘酒の提供は行っておりません。
ちょうど道の反対側に明治40年創業の老舗豆腐屋「双葉商店」で甘酒を頂くことができます。
通常は温かい甘酒ですが、夏は9月まで"冷たい甘酒"を1杯200円で頂けます。「飲む点滴」とも言われ、腸内環境を整える働きもあり爽やかな味わいです。
人形町にお越しの際には、甘酒を飲んで暑い夏を乗り切りたいものです。