お焚き上げ 張り扇供養
~ 薬研堀不動院 ~
『ギフト、そして自分も楽しむ』をフラッグシップ的なテーマとして取材します、rosemary sea です。
今回の行事「お焚き上げ(おたきあげ) 張り扇供養(はりおうぎくよう)」は、元日にご紹介させていただきました「江戸太神楽(えどだいかぐら) 丸一仙翁社中(まるいちせんおうしゃちゅう)」の記事の続きとなります。
12月28日(月)、ここは東日本橋の薬研堀不動院、午後5時からの江戸太神楽終了の直後、午後5時半頃、お焚き上げは始まりました。
「張り扇供養」とは・・・
東京に居ります講談師(講釈師)の皆さんが1年間使用しました張り扇・扇子・手ぬぐいなどをお焚き上げしまして、来年もまたがんばろうと心に決める、そのような行事です。
ただ、一般の方々も参加できます。
お坊さんのお経が済みますと、講談師の方々が順に各々お焚き上げの炎の中に、張り扇などを投げ入れお祈りされます。
その後は一般の方々。
配られた紙に願い事を書き、それをまたお焚き上げの火に入れて燃やし祈願します。
そもそもその昔、元禄の頃、この近くの両国広小路辺りによしず張りの講釈場を置きまして、講談を始めた、と云われています。
それ故この薬研堀不動院の境内に、上の画像の「講談発祥記念之碑」が建てられています。
(詳しくは12月14日の記事『忠臣蔵異聞、今昔、そして「歳の市」・「大出庫市」中止のお知らせ』中の「講談発祥記念之碑」の項をご覧ください。)
今年は「やげん堀納めの歳の市」・「大出庫市(おおでこいち)」(毎年12月26~28日開催)は中止となりましたが、毎年12月28日、歳の市の最終日にここ薬研堀不動院に東京の講釈師さんが集まりまして、お焚き上げをされるようになったそうです。
護摩が焚かれ、お坊さんの読経が始まります。
講談師さんが並び始めます。
次々と護摩の火の前へ。
講談協会の皆さんと、日本講談協会の皆さん。
この後、一般の参加者の方々が、一列に続き進んでいきます。
配られた扇型の紙にお願い事を書き、各々護摩の火の前まで進み、その火の中に紙を投じて来年の幸を願いました。
・・・良い年になりますように。
一般の方々のお願い事が終わりますと、門前にて「辻講釈」が行われました。
薬研堀不動院
東日本橋2-6-8
(手前は江戸太神楽 丸一仙翁社中の皆さんです。)