2021・晴海の海に太陽
2020年最後の日、豊洲大橋の上から夕暮れを眺めました。東京湾の方向です。とんでもない1年となってしまいましたが、大晦日の晴海の海は、まるで何事も無かったかのように静かに暮れていきました。世界の人々を待ち続けている晴海埠頭の選手村の建物たちも、じっと黙って世間の動向を見守っています。
2020年に起こったイヤなことは全て沈んでしまえば良いのですが、現実はそうはいかないようです。大晦日に、東京都の1日の感染者数が1000人を超えてしまったということで、新年早々、我慢の日々が続きそうです。それに加えて大寒波が襲って来ているということで、雪国の方々には申し訳ないのですが、三角形の晴海客船ターミナルの上空は綺麗に晴れています。とても寒そうですが、明日の初日の出はバッチリ見られそうです。
お正月恒例の里帰りもできないし、久しぶりにこの湾岸地域辺りから初日の出でも見てみようかと、下見を兼ねて散策してみました。
豊洲大橋の隣に架かる、晴海大橋からスカイツリーの方向を眺めました。ツリーの左側、3本の高層マンションが中央区晴海地区、右側が江東区の豊洲地区です。何だかいつの間に、いろいろな所で新しいビルが建った気がするのですが、4年前から何がどのように変化したのか分からないのが悲しいところです。初日の出の太陽は、これよりずっと右側から昇るはずです。
少し晴海寄りに移動してみました。先ほど訪れた豊洲大橋の選手村の方はまだ明かりが少なくて、少し寂しい感じなのですが、こちらはとても明るいですね。窓の灯りの多さは、皆様ご自宅で年越しされることを物語っているのでしょう。
豊洲の街を眺めてみると、明るい月が昇りはじめました。あれ?月ってこんな方角から昇るんだ。と思ってしまったのですが、今年最後の月なので「年越しの月」ということになりましょうか。「医療従事者を応援する青」でライトアップされたクレーンのモニュメント、そして大寒波の影響による冷たい夜風もあってか、月の光が冴える夜となりました。
「12月の満月はコールドムーンと言います」と昨日ニュースで言っていたので、残念ながら今日の月は満月ではないようです。試しに写真を撮ってみたら、ETじゃなくてJETが横切りました。うさぎさんがついているお餅は、明日のお正月用といったところでしょうか。最後に良い写真が撮れたので、今年は良い年だったことにしてしまいました。
翌日、晴海の海に太陽が昇りました。東京らしい、ビルの合間からの初日の出。昨日の3本の高層マンションの前から拝みました。水面も凪いでいて、寒くもなく、とても穏やかな元日です。
昨年は厳しい1年となってしまいましたが、この新しい太陽が優しい1年を連れてきてくれたら。。
皆、同じようなことを思われたのではないでしょうか。
オリンピックの舞台となる東京の湾岸地区。2021年はこのような感じで始まりました。