2021 オカメザクラ開花中
日本橋本町 "あじさい通り" のオカメザクラが見頃です。 オカメザクラは、イギリスのサクラ研究家コリングウッド・イングラムがマメザクラとカンヒザクラを交配して作出したとされる園芸品種で、淡紅色の鮮やかさはカンヒザクラ、花は小輪、半開で下向きに咲く形質はマメザクラから引き継いでおり、特に萼が濃い紅色で目立ち、コンパクトで細い枝ぶりと控えめに俯き加減に咲く姿は風情を感じます。 "オカメ"(お多福)の由来に関しては、古くは、ふくよかな体型の女性は豊穣、徳を表わし、所謂 "美人" の条件とされていた時代もあり、日本女性美のシンボルとして名付けられたと考える説が有力とされるようです。 花色が濃くて華やかでありながら、樹高がさほど大きくならないことから、人通りが多くスペースが限られた場所の街路樹や、狭い庭のシンボルツリーとして重宝され、花の小ささを活かして盆栽にすることもあると聞きます。 あじさい通りのオカメザクラは、当初26本からスタートしたと聞きますが、現在は、千代田区との区界の日本橋本町4丁目まで約700mにわたりずっと桜並木が続きます。