向こう数年は名も無き”さくら通りの続き”がみどころ
今年も桜の季節がやってきました。
中央区内にも桜のスポットは沢山ありますが、その“量”を楽しむことができるスポットのひとつとして、八重洲・日本橋の「さくら通り」が挙げられます。
さくら通りの桜並木は、毎年春になると付近のオフィス街にお勤めの方や東京駅から日本橋方面へお買い物に向かう方など、大勢の方々の目を楽しませてきました。
ある日突然…!
しかし、昨年(2020年)の2月ごろ、さくら通りを散歩していた私の目の前に、衝撃の光景が現れました。
…なんと、さくら通りのうち、八重洲側の半分の桜が知らぬ間に姿を消していたのです! さくら通りの南側で進められている「東京駅前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業」の工事の支障になるために抜かれてしまったと推測されます。
現在、さくら通りは左の写真のようになっています。1枚目の写真に近い場所・アングルで撮ったものですが、並木が無くなるだけで風景が全然違うことがわかります。
並木が無くなってしまってから暫くの間は、あれ?道に迷った?と勘違いしてしまうこともしばしば…。植わっていた桜の木たちがどこかに移植してあって、いつか戻ってくるのではないか…と、願うばかりです。
東側に続く桜のトンネル
そんなわけで、向こう数年間、さくら通りでは春を満喫というわけには行かなさそうなのですが、そこでオススメの楽しみ方があります。
それは、中央通りよりさらに東側に続く桜並木を楽しむことです。
過去のケアリイさんの記事で分かりやすく解説してくださっていますが、外堀通りから中央通りまでの間のさくら通りに桜並木が植えられたのは1936(昭和11)年のこと。この並木は戦災で焼けてしまいましたが、戦後の1956(昭和31)年に再植樹され、その際に中央通りの東側まで延長されたようです。
そのような経緯もあってか「さくら通り」の愛称は外堀通りから中央通りまでで終わっていますが、名も無き東側の延長部分も植樹から60年以上経ち、多くの区間で立派な桜のトンネルが出来上がっています。
静かなお花見に最適!
この桜並木は霊岸島に臨む新亀島橋付近まで続きます。
八重洲からの距離は1km近くに及び、非常に見応えと歩き応えのあるスポットです。
沿道の「髙島屋本館」とのコラボレーションも素敵です。
中々収まらない新型コロナウイルスの感染状況、緊急事態宣言の延長でお出かけがしづらい日々が続きますが、
付近にお立ち寄りの際は、ぜひ名も無き「さくら通りの続き」で静かに歩く花見をお楽しみください!