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2021 紅紫色の花畑

 2021 紅紫色の花畑

 新型コロナウイルス感染拡大を受けて、3回目の緊急事態宣言発令に伴い、今年のGWは、不要不急の外出自粛、"STAY HOME” 生活を余儀なくされていますが、人混み、3蜜を避け、近場の隅田川テラス、水辺の散策は、心安らぐひと時です。           隅田川中央大橋下流左岸に沿った佃公園では、群生する紫蘭(シラン)が見頃を迎えています。                  シランはラン科の多年草。ラン科の中では珍しく半日陰から日向まで適応し、鉢植え·露地植え双方が楽しめ、比較的丈夫で育て易い品種とされ、入門用ランとしても親しまれています。       春先、基部の卵形状の「偽球茎(バルブ)」と呼ばれる水分や養分の貯蔵組織から、披針形の葉を伸ばし、GW前後に、花茎の先に、径約3cmの紅紫色の花を、俯き加減に数輪付けます。         6枚の花弁(外花被片3、内花被片3)の内、内花被片は側花弁と特徴的な形状の唇弁で構成されます。  結実すると種を飛ばし、晩秋には地上部は枯れ、休眠します。                  最近では、色変わり、変化花も多く見い出され、種からも増やし易いため、新種の交配育種も盛んで、白花の「白花紫蘭(別名白欄)」、唇弁の先端に口紅を塗ったような「口紅紫蘭」、青紫色を帯びた「青花紫蘭(蒼竜)」、側花弁が唇弁化した「三蝶咲き」、葉の縁に斑入りの「覆輪紫蘭」などが作出されています。