今昔 親父と慕われた橋
江戸時代、元和3年(1617)から日本橋川の支流堀留川にあった橋。「親父」と呼ばれていた遊郭惣名主庄司甚右衛門が元吉原への通路として架橋しました。
現在の東京都中央区日本橋小舟町と人形町を結んでいたその場所には「親父橋」跡のパネルがあります。
「郷土室だより」付録地図を用い、江戸、明治、昭和時代に平成の情報を重ね合わせて土地の変遷を辿りました。
当時、この南には「行こか、戻ろか」思案の場所だという思案橋もありました。江戸から東京へ変わっていく、これら橋に囲まれた街並みを、「東京市内の堀割の中にて最も偉大なる壮観を呈する処となす」と、永井荷風は表現しました。
◆親父橋跡
東京都中央区日本橋小網町16
◆古地図で歩く!
今昔 稜線美しい石垣(2021年4月ブログ)