2021白鶴銀座天空農園 稲刈り
~ 白鶴酒造 ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
セミナーをご紹介させていただいております白鶴 銀座スタイル(HAKUTSURU GINZA STYLE)さん、こちらは神戸に本社を置く白鶴酒造株式会社さんの東京支社ビル内にあります。
今回のご紹介はこの銀座のビルの屋上「白鶴銀座天空農園」の稲刈りです。
白鶴酒造さんは、日本酒の情報発信の一環で、2007年より東京支社ビル屋上でお米を作るプロジェクトとして「白鶴銀座天空農園」を作り、独自開発米「白鶴錦(はくつるにしき)」の栽培に取り組んでおられます。
今年も6月15日に田植えされた「白鶴錦」が生育し、無事収穫時期を迎えました。
今年の田植えに関する記事はこちらです。
⇒ https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=2329
ここで白鶴酒造さん独自開発の酒米「白鶴錦」について・・・
酒米(さかまい)とは、お酒の原料となるお米のこと。
白鶴酒造さんは優良酒米開発のため、酒米の最高品種である「山田錦」の優良形質を解明し、更に優れた酒米を開発する目的で「白鶴錦」の育種に着手。
1995年、「山田錦」の父にあたる品種「渡船(わたりぶね)」と母にあたる「山田穂(やまだぼ)」の交配を開始し、優良品種を「白鶴錦」として2007年に品種登録されました。
ロズマリは2017年の稲刈りから連続して、こちらの田植え・稲刈りをご紹介させていただいております。
コロナ前であれば、応募されたお客様や外国人留学生の方々をお招きして、田植えも稲刈りも体験していただくところです。
今年も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、田植えも稲刈りも白鶴酒造の社員さんだけでされることとなりました。
10月27日は待望の稲刈りが執り行われました。
天候は、刈っている間は曇り。
直前まで小雨が降っており、稲刈り終了とともにまた小雨、というラッキーな稲刈りとなりました。
本日の稲刈り作業には、白鶴酒造の社員さん、約20名が参加されました。
さあ、ビルの屋上に上がり、15年めの稲刈り、開始です。
最初に、白鶴銀座天空農園 チームリーダー 山田亜由美さんへ、刈り取り前の田を前にしてインタビューです。
ー 今年の稲の生育具合はいかがでしたか?
「6月15日の田植え以来、順調に育ってはいたのですが、お盆明けくらいから気温が低くなってしまったこともあって、穂が出るまで例年より1週間から10日ほど遅れていました。
秋になってからは台風の影響もなく、気温も少し上がってきたので、巻き返しが図れるかと思っていたんですけれども、ちょっとそこまでは行くことができず、少しゆっくりでありながらも今日の日を迎えることができました。
黄金色になってきたので大丈夫と思いますが、(お手伝いいただいております)西武造園の方にもお伺いしましたら、今年はいつもよりしっかり実がついていると言いますか、束が大きい、多い気がする、ということだったので、ちゃんと獲れれば結構な収量が期待できるとのことだったので、ちょっとそれは期待しているところです。」
ー 等級検査の日は決まりましたか?
「11月17日になりました。
この後スケジュールが詰まっています。結構ギリギリです。」
・・・山田さん、ありがとうございました。
続いて、以前この天空農園を指揮しておられた小池健介(おいけ けんすけ)さん。
刈り取りが始まった際にお話伺いました。
ー 天空農園はずっとご覧になっておられました?
「(現在も)東京支社内におりますので、ちょくちょく上(の農園)には見に上がって来るんですけれども。
今年は出来が良いのかなと思っていたんですけどね、途中までは良かったんですよ。
少し早すぎるかなと思っていたんですが、8月後半ずっと天候が不順になりましたよね。
そこまでは良かったと、私も聞いていまして、そうか、と思って。
(今まで)10月の最終週に刈り取ったことはないと思うんですよ。
だいたい1週前か2週前なので。」
ー 一部成長の良くないところがありますよね。
「(一部残して刈り取るということは)今まではなかったですよね。
多分、西武造園さんのご判断と思いますが。
(普段の年は)もっと稲が茶色いんですよ。
やっぱり暑い時は暑くないとだめなんですよね。
台風はなかったけれども気温は今年は上下動しましたよね。」
ー 等級審査も気になりますよね。
「3等米以上にならないと。普通米になってしまうとどうにもならないので。
天空農園の前任チームリーダー高尾の時にもいつも2等をもらっていたんですけれども、選外になる訳にはいかないんです。そういう事情があります。」
ー 最高であって最低の2等にならないといけないのですね。
「そうなんです。
最悪3等でも良いんですが、3等を狙いに行ったらだめなので、2等を狙おうということでやっております。
一発勝負なんです。
ー 東京都の指定米って、いつかはならないんですか?
「いや、無理ですね、ここは農地ではないですから。
まず、農地でない段階で、だめです。」
ー なので、ここ東京では白鶴錦については、どんなに出来が良くても2等米が最高なんですよね。
「そうですね、(白鶴錦は)兵庫県の方では『1等米』をもらっていますから、元々あちらで登録している米ですから。
兵庫県では検査所にいっぱい人がいて、検査日も何日もあるんですが、東京ではうちとあと2軒ぐらいしか来ないですし、1日だけの検査日です。」
・・・小池さん、ありがとうございました。
天空農園をお手伝いされています西武造園さんの藤代あゆ美さんにも、刈り取り中にお話を伺いました。
上画像の左側の人物です。
ー 今年は結構大変だったようですね。
「そうなんです、気温が下がってしまって、雨ばかりで。
間に合わないかどうかと心配だったんですけど、後半気温が高くなってよかったです。
10月にかなり追い上げてきました。」
ー 検査の日が11月17日と決まったそうですので、それに合わせて刈り取り日を西武造園さんが考えてくれていらっしゃったとか。
「そうですね、かなりプレッシャーでした。」
ー そんな中、一部刈り取りに間に合わない区画ができてしまいましたね。
「そこだけ日照が悪くて、看板の影になってしまう時間がそこだけ長いのかもしれないですね。
日が当たらないと気温も上がってこないですし。」
ー その場所は昼頃から影になってしまいますね。
「こちらは斜めに日が入ってきますからまだ良くて、こちらは朝日が入るんですよね。」
ー 稲はデリケートなんですね。
「素直、と言いますか。」
ー なるほど、まさにそうですね。
・・・藤代さん、ありがとうございました。
稲は次第に刈り取られ、紐で束にまとめられていきます。
刈り取りスタートから約40分ほどで刈り取られた稲は干す段階の稲架掛け(はさがけ)に。
最後のインタビューは、今年のスペシャルゲスト 2021Miss SAKE 東京代表 佐藤琴音(さとう ことね)さんです。
佐藤さんには、白鶴酒造社員さんととともに稲刈りをされた後にお話を伺いました。
ー 田植えの際に佐藤さんに伺いました。確か小学生の時、小学校で『バケツ稲』を植えられたご経験がお有りとか。
「そうですね。」
ー 稲刈りの田んぼに入るのは初めてとなりますね。
「そうです、田植えの時も初めてでした。」
ー いかがでしたか?
「今回は稲に着目しすぎた、と言いますか。」
ー 手を切らないように、ということですか?
「そうですね、鎌で(思うように)切れなかったんですよ、最初は。
それで『斜め上に切るんですよ』と(アドバイスがありまして)。
最後の方はさくさくさくと入れて簡単でした。」
ー 楽しかったですか?
「はい。」
ー 田植えの時は佐藤さんは長靴で苦労されていたんですよね。
「田植えの方が水を張っていましたので、その時は大変だったんですよ。
それで今日稲刈りをするにあたって土はどういう状態なのだろうと、はっきりわからなかったんです。
でも一部の方から聞いた情報ですと、低い長靴でも大丈夫だよ、と。
そんな水全然無いくらいなのかな、と想像していたんです。
でも逆に(水が)あったので。」
ー ぬかるみですよね。
「これが雨の影響なのか、わざとこれくらい湿らせているのかというのが、今日気になったところで。
はい、楽しかったです。今日は埋もれることなく。」
ー 田んぼを見る機会のない板橋区出身でしたよね。
「田んぼというのはないです、畑はやっぱりあるんですけど、田んぼは全然見たことはないです。」
ー お酒はよく飲まれるということでしたが、このごろはいかがですか?
「そうですね、緊急事態宣言のこともあって、家飲みになってしまうとちょっと寂しい感じで。
自分は別にお酒を自粛してはいないんですけど、自粛加減になってしまって。」
ー これからですね。
「これから、はい。」
ー こちらで収穫されたお米もお酒になります。良いお酒になると思いますので、ぜひ。
「はい、ぜひ。楽しみにしております。」
・・・佐藤さん、ありがとうございました。
・・・刈った酒米が立派な日本酒になる、その日が待ち遠しいですね。