芸術の秋~もう冬だけど続編~
今シーズン一番の冷え込みと報道された日、10月に芸術の秋と題してご紹介したピアノコンサートhttps://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=2542「~音が語る歴史~Vol.2」11月公演が開催されました。
10月の続編というか、11月公演の感想です。
東京メトロ日比谷線またはJR京葉線の八丁堀駅B4出口より亀島川にかかる高橋を渡ると、緑のトクサが青いガラス壁に映える建物があります。その地下1階、会場のSHINKAホールへは、木目の階段が温かく誘っています。
プログラムは・・・
いよいよ開演で照明が落ちると、
降りてきた階段上部から射すブルーの外光はステンドグラスごしの光のように、
高い天井やコンクリート壁の内装は石造りの内陣のように、
木の床は会衆席の年月を経たベンチのように、
まるでヨーロッパの教会、礼拝堂にいるように感じられました。
だって、1曲目はシューベルトの「アヴェ・マリア」だったんですよ。
1曲目を終えて主催者・ピアニストの平尾有衣さんがご挨拶。1曲目にまつわるお話と次の曲の紹介をされました。
3曲目はベートーヴェンの「悲愴」で、作曲当時のベートーヴェンの社会的、経済的、身体的な状況を、平尾さんが優しい落ち着いた声でお話ししてくださいました。そのおかげで、これまでとは違った感じで聞きました。冒頭の写真のパンフレットにあるように「作曲家達が感じていた想いが自然と浮かび上って」きたんですね。
今まで第2楽章を一番耳にしていると思いますが、単にうっとりと聞いていたように思います。お話の後で第1楽章から第3楽章を通して聞いて、「こういう気持ちを表現したかったのかなぁ」と想像することができました。
いろいろ相まっての芸術
アンコール曲まで含め、ピアニストの音楽に対するひたむきな想いと、それに応える楽器(ベヒシュタイン製)、最初は意外に思ったコンクリート壁やホールの造作、照明などかかわる人・物すべてが一体となった1時間でした。
聴衆一人一人も、そしてそれぞれが感じたことも、芸術の構成要素となっていることを再認識しました。
同行の友人は、とても良かった、特に平尾さんのお話があって本当に良かった!と言っていました。お誘いするかどうしようか迷ったけれど、会場のCOVID-19感染症対策もばっちりだったし、Silverな私はむろん若い友人もワクチン2回接種済みでしたからね。
喜んでもらえて、お誘いしたかいがありました。それも加えて、会場に入った瞬間から最後まで、免疫力アップとなった一日でした。
このコンサートは原則第4土曜日に開催とのことで、12月25日は11月と同じメイン・プログラムが予定されています。
年明けの2月26日と3月26日は平尾さんに加えてヴァイオリン奏者も出演予定です。どんなプログラムでしょうね。
お出かけになってはいかがでしょうか。新しい発見があると思います。
コンサートの予定、チケットの入手などはhttps://piacharm.com/mm/をご覧ください。
なお、写真撮影と記事掲載については、主催者のご了解を得ております。
併せて、ピアニストはお終いのご挨拶の中で中央区の良さと中央区観光協会のアピールもしてくださったことを申し添えます。