♢水天宮ピット♢
復興小学校が演劇·舞踊界を支えるセンターに
水天宮ピット、正式名「東京舞台芸術活動支援センター」は2010年7月にオープンした舞台活動を支援する施設です。
小学校が稽古場になりました
都内だけで団体として活動している劇団が2000余りあり、稽古場は慢性不足。そこで、東京芸術劇場(東京都歴史文化財団)が使用されなくなった学校を借り上げ、耐震補強して稽古場に転用しました。
水天宮ピットの建物は関東大震災後に建てられた復興小学校、箱崎小学校だったものです。後に日本橋高等学校の校舎になり、同校が墨田区に移転するさいに借り受けて、そこに大中小サイズの違う6つのスタジオを設けました。大スタジオは元体育館、中スタジオは教室をつないだもの、小は教室そのままの転用です。
舞台製作に使うモジュールがあちこちに
施設には音や振動を気にせず稽古できる広いスペースに加え、シャワー、打ち合わせ室、食事ができるサロン。それに舞台製作に使うモジュールも備えられています。
復興小学校の特徴が残ります
99年前の関東大震災で都内117の学校が焼失しました。その後、復興された学校は高い耐震性と曲線を多用したデザインが特徴です。他に転用された復興小学校として都選定歴史的建造物、十思スクエア(小伝馬町)と京華スクエア(八丁堀)があります。
水天宮ピット 日本橋箱崎町18-14
※施設内は許可を得て撮影しました。施設の立ち入りには許可が必要です。