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2022 初午祭「碧空の下 水面に映える奉納旗」

 2022 初午祭「碧空の下 水面に映える奉納旗」

 旧佃島 壱部(上町)には、住吉神社境内社の一つで、明治2年に大伝馬町1丁目より遷座したと伝わる「入船稲荷神社」、弐部(下町)には、森孫右衛門一族が奉祀した屋敷神が起源の「森稲荷神社」、参部(東町)には玉垣の刻銘に元漁師町の面影を残す「浪除稲荷神社·於(御)咲稲荷神社」と、計3ヵ所4社の稲荷神社が鎮座しています。  初午祭は、全国に約3万社とされる稲荷神社の総本社である 京都伏見稲荷大社に祭神が降臨したのが和同4年2月の最初の午の日との言い伝えに由来した祭祀で、今年は暦の上では2月10日でしたが、当地では3月6日10:00から、参部·弐部·壱部の順で、太鼓の音が響く中、住吉神社平岡宮司により、初午祭修抜式が執り行われました。 境内には江戸時代に遡る風俗で、成句や芝居の台詞などを捩った地口(駄洒落の一種で、発音の似通った語句に置き換え、違った意味に読み替えるなどして楽しむ言葉遊び)に、滑稽な画を描き添えた箱型の「地口行灯」が飾られています。例えば「縁の下の力もち」を「ゑん満舌の力もち」とし、「閻魔大王が糸で結んだ石のようなものを舌で持ち上げる」様子を、墨で輪郭を描き、手早く色付けした素朴なものです。           神前には、油揚げのほか、酒、海の幸、山の幸等々の神饌が供えられ、前日に整然と飾り付けられた、赤地に白く各稲荷神社名を染め抜いた数多くの奉納旗がひらひらと風になびいています。      碧空の下、船入堀の水面に映り込む奉納旗、佃小橋の赤色は鮮やかです。