常盤小学校別館1階ギャラリー 「日本橋歴史アーカイブス」で時空を超えて400年の歴史ある日本橋を探訪しょう!」
中央区立常盤小学校別館1階ギャラリーに「日本橋歴史アーカイブス」があることをご存じでしょうか。
それも無料です。一見の価値があり、是非お薦めいたします。お気軽に覗いてみてください。
「日本橋地域の400年と、これから」
スペースでは日本橋地域の歴史を、床から壁にかけての地図、ビジュアル映像、CG映像、インタビュー映像を体感できます。
展示は、5つのセクションから構成され、3つのモニターから流れる映像資料、江戸城の再現、日本橋に関わる方々の口伝(生の声)を通し、日本橋の伝統と今をお伝えしています。
このギャラリーは常盤学校校友会(橋本 敬会長)が主催しています。橋本会長自ら日本橋「とよだ」の会長として明治2年に西郷隆盛の現在の日本橋小学校に屋敷があったときに、とよだの前身のすし屋の屋台に西郷隆盛がすしを食べにきたことを2代女将から直接聞いていたことを話されています。
常盤小学校別館 1階ギャラリー入り口です!
場所 中央区日本橋本石町4-4-18
中央区立常盤小学校別館 1階ギャラリー
開館日 土・日・祝 10時~20時30分
休館日 年末年始 12月29日~1月3日
監修 竹内誠 江戸東京博物館名誉館
制作 一般社団法人日本橋アーカイブス
協力 ベルリン東洋美術館名誉館長/中村地図研究所
日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会
お問合せ mail@e-archives.org
日本橋歴史アーカイブスhttp://e-archives.org/
日本橋繫盛絵巻『熈代勝覧(きだいしょうらん)』日本橋付近・十軒店・三井越後屋
1999年ドイツで発見され、ベルリン東洋美術館蔵
1805文化2年作
江戸日本橋を描いた長大な絵巻物(縦43.7㎝横1232.2㎝)で、日本橋通りに連なる問屋街とそれぞれ行き交う人物が克明に描かれています。
wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/熈代勝覧参照
江戸博物館監修の下に、1.4倍の複製が製作され、詳細な解説とともに、東京メトロ三越前駅地下コンコースに設置
日本橋付近
天下一の絶景は、日本橋の真中から日本橋はひときわ高いお太鼓橋です。
見渡せるのは、江戸城、富士山と言った江戸の全景です。
日本橋には、格式が有る公的な橋に許された擬宝珠がついています。
北詰は、威勢のいい魚河岸の若衆、四方から集まった人々で溢れ賑わっています。
江戸時代から現在まで日本橋は5街道(東海道・中山道・日光街道・奥州街道・甲州街道)の出発点です。1964年東京オリンピックで日本橋の空は高速道路で覆われてしまいましたが、2040年高速道路が取り払われた日本橋の青空を見上げてみてみたいです。
②日本橋古今地図『江戸之下町復元図』
日本橋の歴史が床から壁にかけての地図に幕末の嘉永1848~1855年縮尺:1/3000(床の地図は1/500
に拡大)江戸が表されています。現在の地図と重ね合っていますので比較してみると面白いです。
中村静夫(中村地図研究所)編
長崎屋
中央区観光協会特派員ブログをご紹介!
オランダ・カピタンたちの江戸定宿「長崎屋跡」海舟さん
https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/archive/2009/10/post-173.html
112年ぶりに里帰り「長崎屋宴会図」に見る日蘭交流史 hanesさん
https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=857
鎖国と言われていた江戸時代ですが、世界の情報が全く入ってこなかったわけではありませんでした。むしろ江戸時代の知識人たちはオランダ人が長崎屋に定宿している間はひっきりなしに長崎屋を訪れては、貪欲に教えを乞うていたそうです。
魚河岸
日本橋魚河岸は江戸初期から1923大正12年関東大震災で焼失するまでの4世紀にも渡って、江戸・東京の魚文化を中心とした台所を支えていました。その市場も築地から現在は豊洲に移っています。
隅田川から続く、日本橋川の水路を活かし、江戸初期から水路の整備が進められ、縦横にある水路を活用して全国から大量の物資が魚河岸に運ばれていました。
③日本橋400年の変遷:日本橋ビジュアルアーカイブス『お江戸日本橋』
デジタル映像10分58秒日本橋アーカイブス蔵
④企画展示:江戸城を知る『江戸城の天守』
デジタル映像約5分、2017,凸版印刷株式会社蔵
「江戸城の天守」は、江戸城最後の天守の姿と、天守がどのように」作られたかをVRで再現した作品です。同時代に作られた江戸幕府関連の文化財を取材し、100万個を超える部材をデジタルで再現したそうです。もし江戸城天守が1657年4代将軍家綱治世に起こった明暦の大火によって焼失せず、現在まで残っていたらどうであったかを東京3D地図上に合成することで再現されています。
⑤日本橋を創る人びと:日本橋インタビューアーカイブス「日本橋地域を語る ほか」
日本橋に関わる方々の口伝(生の声)をとして、日本橋の伝統と今を伝えています。
①細田安兵衛[株式会社榮太樓總本鋪5代目]②奥田宣男[てん茂3代目]
③橋本敬[株式会社日本橋とよだ4代目]④涌井恭行[株式会社大江戸9代目]
⑤吉田誠男[株式会社伊場仙14代目]⑥渡辺秀次[有限会社相鴨鳥安5代目]
⑧竹内喜美子[有限会社魚十13代目]⑨小澤尚[株式会社小澤設計計画室計画設計アドバイザー]
⑩斉藤優[常盤小学校元校長22代目]⑪高津伊兵衛[株式会社にんべん13代目]
⑫中村胤夫[名橋日本橋保存会]⑬近藤紀代子[日本橋三越本店女将]
⑭岩沙弘道[三井不動産株式会社代表取締役会長]⑮佐久間一郎[繁乃鮨3代目]
①~⑮までを通して映像が流れています。全部見るには、何時間もかかります。
ネットでも、各自のお声をピックアップして聞くことができます。
コンパクトなスペースのギャラリーで、古地図が床から天井にかけての地図の不思議な空間に囲まれて、時空を超えて日本橋を楽しめました。まだ、知らない方が多いので、ゆったりとした時間を独り占め状態で過ごすことができますよ!
常盤学校校友会専務理事 松下和則様より記事・写真記載の御承諾をいただきました。