中央区路地裏探検シリーズ 【人形町・三越前編】
こんにちは、新人特派員の「たけちゃん」です。
今回は中央区の路地裏をてくてく歩きながら眺めてみようという企画です。路地裏は「路地裏」「裏路地」「横丁」「小路」「路地」などと呼ばれていますが、今回はおおらかな気持ちで、店と店、ビルとビル、家と家の間の細い道はすべて「路地裏」と呼んで探検していきましょう。
第二回の「銀座編」に続き、第三回は「人形町・三越前編」です。さあ、今回もてくてく歩いていきましょう。
まずは大観音寺(おおかんのんじ)横の路地から
「鎌倉殿の13人」で小池栄子さんが演じる北条政子とゆかりのある大観音寺の横は人形町を代表する路地です。この路地には名店「よし梅」の本店、売店、そしてなんど登録有形文化財に指定されている「芳町亭」があります。人形町には花街の名残があちらこちらに残っていますね。
この路地は「芸者新道(げいしゃじんみち)」と呼ばれているようです。よし梅芳町亭には、一時期、女優の花柳小菊さんが住んでいたため、「小菊通り」、「小菊路地」とも言われるようです。
「大人の隠れ家」
甘酒横丁の近くは、こんな素敵な路地がありました。
巷には「大人の隠れ家」と題した企画が雑誌やホームページ上に溢れています。
路地裏歩きの楽しみの一つは、こういう隠れ家を自分の足で発見できることだと思いませんか?
こんなおしゃれなお店を発見しました!「LENN CAFE日本橋人形町店」
人形町3丁目西町会事務所のある路地でこんなおしゃれなお店を発見しました。
「LENN CAFE日本橋人形町店」はシェイクが自慢のお店のようなので、コーヒーシェイク(Espresso Coffee Shake)を注文してみました。お店は昭和の雰囲気を残す木造家屋。急勾配の階段でを上り2階へ。2022年3月にリニューアルして2階にイートインスペースを設けたようです。レトロな雰囲気を残しつつシンプルにデザインされた空間は居心地が良い隠れ家のようです。ゆったりとしたJazzが流れ、窓を開けると路地と青空を眺めることができました。
三光稲荷神社
三光稲荷神社御由来にはこう書かれています。
「中村座に出演していた大阪の歌舞伎役者関三十が伏見より勧請したと伝わる...」
「近隣には吉原や歌舞伎小屋の中村座、市村座、更には操り人形や人形浄瑠璃の小屋等があり、それを背景とした(江戸落語に)「三光新道」や「三光神社」が登場することとなった。
三光新道(さんこうじんみち)は古典落語「百川(ももかわ)」に登場しますね。「百川楼」は明治のはじめ頃まで営業を続けていた日本橋の浮世小路(うきよしょうじ)にあった江戸屈指の料理屋だそうです。
★人形町付近の路地裏へのアクセス
半蔵門線水天宮駅から徒歩3分以内
日比谷線・都営浅草線人形町駅から徒歩3分以内
COREDO室町付近まで足を延ばしてみました
古典落語「百川」に登場する日本橋の浮世小路と言えば、日本橋室町付近だったなぁ。もしかしたら日本橋室町付近にも路地裏があるのでは?という淡い期待を胸に、COREDO室町付近まで足を延ばしてみました。
なんと、「ゑびす横丁」や「大黒天横丁」や「毘沙門天横丁」という味のある路地を見つけました。このあたりの住所は日本橋室町一丁目と日本橋本町一丁目。
官・民・地元が一体となって「日本橋再生計画」を進める中で、この一帯を「ムロホンエリア」と呼んで老舗店舗や風情ある街並みを残しつつ、個性的な店舗を誘致しているようです。
中央通りをはさんで向かい側に建つ三越や三井本館とはまた違った街並みは日本橋の隠れた魅力と言えますね。
★三越前付近の路地裏へのアクセス
銀座線三越前駅から徒歩2分
半蔵門線三越前駅から徒歩3分
JR総武線快速新日本橋駅から徒歩5分