日本橋久松町 by しんちゃん | 中央区観光協会特派員ブログ

2022.5.30 18:00

日本橋久松町

こんにちは、新米特派員しんちゃんです。

東京都で2番目に面積の小さな中央区の中で1番面積の小さい日本橋久松町の一周旅行に行ってきました。

現在、日本橋久松町には409世帯749人の方がお住まいで、マンションを中心とした閑静な住宅街といった雰囲気です。

この旅の出発地点は久松町区民館前。
ここから反時計回りに日本橋久松町を1周します。

久松町区民館は中央区に22ある集会施設のうちのひとつで、レンガ造りのおしゃれな建物です。https://www.city.chuo.lg.jp/smph/sisetugaido/syukaisisetu/index.html

日本橋休日応急診療所も併設されています。

久松町区民館と久松小学校に挟まれた通路状の公園は久松児童公園と呼ばれています。
休日は子供連れの集いの場所になっています。夏にはプールもあり、大賑わいです。

そして久松小学校。
明治6年(1973年)に第一大学区第一中学区二番小学として開校された、東京都内でも有数の歴史がある小学校です。
https://www.chuo-tky.ed.jp/~hisamatu-es/

久松町区民館から南東向きに久松児童公園を通り抜けると中央区の東北部を管轄する久松警察署の前に出ます。
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/hisamatsu/ps_info.html

1875年(明治8年)12月2日に開設されたこれまた歴史のある警察署です。

また、近くには小川橋の由来に関する石碑がひっそりと建っています。

こちらの石碑については、先輩特派員rosemary sea様の「小川橋の由来　～　小川橋跡　～」に詳しいです。

久松警察署を左手に見ながら金座通りを東に向かうと日本橋久松町の東端にあたる久松町交差点です。

このあたりに賀茂真淵の県居(あがたい)があったと言われています。
日本橋久松町関連では唯一といっていい中央区観光検定必修項目ですが、現在それを示すものは特に置かれていないようです。

彼の生きた時代(1697-1769)は今とは全然違ったのでしょうけれど、江戸城(現在の皇居)から歩いて1時間以内のこの辺を県居(田舎暮らしといった意味)と呼んだのには何か背景があったのでしょうか？

久松町交差点で、左折し、清洲橋通りを北上します。
この交差点が日本橋久松町の東端になります。

2つ目の信号を左折します。
この信号あたりが日本橋久松町の北端になります。

ピジョン株式会社の玄関にポルチェリーノの幸運を招くイノシシが置かれています。

日本にはこれを含めて何体かあるようです。
以前は八重洲地下街にもあったようですが、撤去されたとの情報があります(私は未確認)。
もしそうだとすると、こちらのイノシシは中央区でたった一体の幸運を招くイノシシ、ということになりますね。

鼻を撫でると様々な幸運に恵まれる、とのことで、私もしっかり撫でさせていただきました。
鼻先は皆さんに撫でられているようで、ピカピカに輝いています。

日本橋久松町の西端に久松警察署の問屋橋交番があります。

以前ここを流れていた浜町川にかかっていた橋が問屋橋と呼ばれていました。
この橋がどんな橋だったかを示す資料は残っていないようですが、日本橋消防署百年史のp206に掲載されている写真「空襲で焦土と化した東京市街」の左下に架かる橋が問屋橋だと思われます。

この問屋橋、完成したのが昭和4年で、戦災瓦礫による浜町川の埋め立てに伴い昭和25年には撤去されてしまった短命の橋だったようです。

問屋橋交番の手前を左折すると日本橋久松町一周の旅もいよいよ終盤です。

一方通行の道をしばらく歩くと、スタート地点の久松町区民間の前に戻ってきました。
ということで、約800m、10分強の日本橋久松町一周の旅でした。

実は今、日本橋久松町はマンションの建設ラッシュです。
こちらの写真は久松町区民館を背にして撮ったものですが、3つのマンションの建設現場を一度に見ることができます。

- 正面の道路の左側の囲い:　(仮称)中央区日本橋久松町計画　完了予定2024年1月10日

- 正面の道路に右側の囲い:　(仮称)日本橋久松町NKビル新築工事　完了予定2024年2月29日

- 奥の建築中の建物:　(仮称)中央区日本橋久松町計画　完了予定2022年11月30日

これらのマンションが完成すると世帯数も2割程度増えると予想され、今とは違う雰囲気の日本橋久松町になることでしょうね。