しんちゃん

土用の丑の日うなぎ屋巡り

7/23(土)は土用の丑の日ということで、人形町周辺のうなぎ屋さんを巡ってきました。

土用の丑の日にうなぎを食べ始めたのは、平賀源内のアイディアが発祥との説がありますね。
秋から冬がうなぎの旬だとのことですが、夏にばかり食べている気がします。
食べれば夏バテが解消される気がするので、なんか騙されてる感じがしなくもないですが、気持ちよく騙された方が多分お得です。

うなぎ自体は縄文時代から食べられていたようですが、かば焼きが食べられ始めたのは室町時代と言われています。
当時はうなぎを筒焼き(串刺しみたいな感じ)で調理していて、その見た目が蒲の穂に似ていたことから、蒲焼(かばやき)と呼ばれるようになったのだとか。
その後、江戸時代に江戸の干拓地の湿地帯にうなぎがたくさんいたことから、江戸で好んで食べられるようになったようです。こういった流れから日本橋周辺にはうなぎの老舗が多くあるのかもしれませんね。

ちなみにうなぎは背開きです。なぜかというと、江戸時代の武家文化においてうなぎの腹開きは切腹をイメージさせることから背開きになった、という説があるそうです。とはいえ、「他の魚は?」ということでちょっと調べてみました。
いくつかの説をまとめると、関東のかば焼きはうなぎを蒸してから焼くため、蒸すことにより油が抜けて身が柔らかくなり、身の厚い部分に串を刺さないと身が崩れてしまうから、ということのようです。関西では蒸さずに焼くため、他の魚と同じように腹開きをするようです。

うな丼の発祥についても、今の中央区である、日本橋堺町の芝居の金方の大久保今助の逸話が有名ですね。
ご飯に蒸されたうなぎのかば焼きと、たれのしみ込んだご飯、最高です!

ということで、うなぎ料理が評判のお店を巡ってきました。

鰻料理 近三

鰻料理 近三 土用の丑の日うなぎ屋巡り

小伝馬町の江戸通り沿いにある鰻料理 近三です。
ちょっと奥まったところにあり、隠れ家感あり。

 

うなぎ割烹 大江戸

うなぎ割烹 大江戸 土用の丑の日うなぎ屋巡り

昭和通りと時の鐘通りの交わったところにある、うなぎ割烹 大江戸です。
通りがかったのは夕方5時ごろでしたが、既に並んでらっしゃる方が何組か。

高嶋屋

高嶋屋 土用の丑の日うなぎ屋巡り

堀留児童公園近くにある高嶋屋です。
江戸バスに広告を出されているので、ご存知の方も多いかも。

通りがかった夕方5時ごろには既に閉店していたようです。

梅田

梅田 土用の丑の日うなぎ屋巡り

人形町交差点近くの梅田です。

通りがかったときには既に売り切れ閉店の張り紙が。
土用の丑の日はまさに書き入れ時なんでしょうね。

西伊豆松崎うなぎ 三好

西伊豆松崎うなぎ 三好 土用の丑の日うなぎ屋巡り

同じく人形町近くの西伊豆松崎うなぎ 三好です。

建物の中二階にあり、ご主人のユーモラスなイラストが特徴的です。

うなぎ居酒屋 心天

うなぎ居酒屋 心天 土用の丑の日うなぎ屋巡り

水天宮前交差点近くのうなぎ居酒屋 心天です。

うなぎの内臓の串焼きが有名なお店です。
うなぎ以外の料理もいただけます。

うなぎ 喜代川

うなぎ 喜代川 土用の丑の日うなぎ屋巡り

本日最後に巡ったのは、小網町にあるうなぎ 喜代川です。

建物は希少な昭和初期の木造建築で、登録有形文化財にも指定されています。
こういう歴史的な建物でいただくうなぎは格別なんでしょうね。

鰻塚

鰻塚 土用の丑の日うなぎ屋巡り

ということで、人形町周辺のうなぎ屋さんを巡ってきましたが、残念ながら、今日はどちらにもお邪魔せず。
せめて供養だけでもと、十思公園隣の光明稲荷境内にある鰻塚を訪れました。

ちなみに鰻塚という言葉は、こちらのように供養することを目的としたもの以外に、うなぎの狭いところに隠れる性質を利用して、川底に石を積み重ねて秋に川を下るうなぎを捕まえる仕掛けのことも指すようです。鰻塚で捕ったうなぎを鰻塚で供養する、ってちょっと面白くないですか?

この鰻塚の下部には日本橋蒲焼商組合の店舗の名前が彫られています(タイトルの写真のものです)が、今日巡れなかったお店も多数ありますね。
どの店もいつか訪問したいです!

我が家でのうな丼

我が家でのうな丼 土用の丑の日うなぎ屋巡り

帰宅して、冷凍庫に眠っていたうなぎをいただきました。
おいしかったです。

でも、今日巡ったお店にもいつか行きたいです。