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2023 新春 江戸消防記念会「木遣り·纏振り·梯子乗り」

 2023 新春 江戸消防記念会「木遣り·纏振り·梯子乗り」

 1673(延宝元)年 呉服店「越後屋」として創業した三越伊勢丹グループの百貨店「三越」は、今年350周年を迎えます。       日本橋三越本店では、1月4日11:20より1階中央ホールにて、新春恒例の、江戸消防記念会第一区の皆さんによる「木遣り·纏振り·梯子乗り」の妙技が披露されました。                1昨年は新型コロナウイルス感染防止の観点から、屋上にて無観客で行われましたが、今年は昨年同様1階中央ホールでの開催です。  三井口より高張提灯を掲げ入場後、最初の演目は「纏振り」。  纏は旗印の一種で組により様々な意匠が凝らしてあり、馬簾と呼ばれる上部から垂れ下がった細長い飾りが、振り上げたり回転させると踊ります。軽やかな所作に見えますが、纏の重量は15-20kg前後と重く、かなりの腕力が必要とされます。            続いて最大の見せ場「梯子乗り」の演技。                           梯子の上段から「あけまして おめでとうございます」と書かれた垂れ幕を掲出後、演者が梯子の上で、「遠見」「背亀」「腹亀」「肝潰し」等々の技を披露します。地上3間半(約6.3m)の不安定な梯子の上で、次々と繰り出される妙技は圧巻です。                           最後に「木遣り(唄)」の披露。                                何れも正月らしい、江戸情緒溢れる、粋で鯔背な伝統のパフォーマンスです。           江戸消防記念会は、江戸期の町火消、明治期の消防組の後裔として、昭和14年に結成され、伝統と文化を今に受け継ぎ、第一組は中央区全体と千代田区の一部を、内二番組(い組)から十番組(千組)が中央区所管と聞きます。