滅紫

初代尾上眞秀初舞台は岩見重太郎ー團菊祭五月大歌舞伎

GWさなかの2日、團菊祭の幕が開きました。話題の尾上眞秀くんの初舞台が早く観たくて本日初日にやってきました。客席にはTVや新聞で見たお顔があちこちに、「やはり初日だな」と思っていたら、私の席の周りは外国人が一杯。それもフランス語らしきものが聞こえてきます。そうでした。尾上眞秀くんのお父上はフランスの方で初舞台のプレスリリースを在日フランス大使館で行ったのが話題になっていたのを思い出しました。恒例のお祝いの引き幕のデザインはグザヴィエ・ヴェイヤンというフランスの方だそうです。(歌舞伎座の方に伺いました)

「音菊眞秀若武者」(おとにきくまことのわかむしゃ)は眞秀くんの初舞台の為に岩見重太郎が諸国を巡り狒々や大蛇を退治したという伝説を元にした作品。何と花道から登場する眞秀くんはかわいらしい女童の姿。團十郎さんや菊之助さんと一緒に愛らしい舞を。そして次には少年剣士の姿で狒々との立ち回り。剣を授ける弓矢八幡には祖父の菊五郎さんと音羽屋一門総出演の豪華な初舞台です。「初お目見得」から子役として随分歌舞伎座の舞台に立っているので、「初舞台」といってももう堂々たるもの。見得の切り方も立ち回りも立派なもので将来楽しみです。「初舞台」の時に歌舞伎俳優としての名前に変えることが多いのですが、今回は「眞秀」のまま「初代尾上眞秀」となりました。

 

 初代尾上眞秀初舞台は岩見重太郎ー團菊祭五月大歌舞伎

こちら初舞台の挨拶状にあった眞秀くんの手ぬぐいです。

團菊祭昼の部は「寿曽我対面」と「若き日の信長」ロビーに12世團十郎丈の遺影が飾られていて、今年「十年祭」とありました。夜の部は「宮島のだんまり」「達陀」(だったん)「梅雨小袖昔八丈」です。

團菊祭五月大歌舞伎は5月27日まで(10日、17日は休演)

昼の部 11時開演「寿曽我対面」「若き日の信長」「音菊眞秀若武者」

夜の部「宮島のだんまり」「達陀」「梅雨小袖昔八丈」

お問い合わせはチケットホン松竹0570-000-489(10時~17時)