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いよいよ住吉神社例祭! 祭の見どころは…

3年毎に開催される佃島住吉神社例祭。江戸時代から続く伝統的な祭を現在まで継承している佃島の街では、長い期間をかけてその準備が行われています。
(写真は2023年7月に撮影)

浮世絵にも描かれた「祭の幟(のぼり)」と「神輿の海中渡御」

浮世絵にも描かれた「祭の幟(のぼり)」と「神輿の海中渡御」 いよいよ住吉神社例祭! 祭の見どころは…

(図は「名所江戸百景 佃じま住吉の祭 - 国立国会図書館デジタルコレクション」より引用)

江戸時代の著名な浮世絵師「歌川広重」の代表作「名所江戸百景」で描かれた「佃じま住吉の祭」
この浮世絵を拝見しますと、住吉大明神の祭の幟(のぼり)が掲げられ、大きな神輿が海中に担ぎ込まれる様子がわかります。

これら祭の幟や神輿の海中渡御に相当するものが、なんと現在まで伝承されているのです。

見どころ① 幟(のぼり)

見どころ① 幟(のぼり) いよいよ住吉神社例祭! 祭の見どころは…

2023年7月現在、佃島の街6か所に立派な幟(のぼり)を掲げるための準備が着々と進んでいます。

木製の幟柱は、日頃は佃小橋近くの舟入堀の水中(泥の中)に埋められ保管されています。
これにより木が傷むのを防げるのだそうです。

3年毎に開催される例祭の度にこの幟柱を掘り出して建て、江戸時代の浮世絵さながらの立派な幟(のぼり)を掲げるのです。

その作業たるや、かなりの重労働です。
約20メートルもの大幟柱とそれを支える抱木(だき)を掘り出す→組み立て設置する→幟を掲げる→祭が終わったら解体する→埋め戻す、というのが大まかな流れです。
これを6セット。6か所に幟が掲げられるので。
多くの方が携わり力を合わせてようやく成し遂げられる大プロジェクトなのだ、と感じております。

大幟柱の長さ(約20メートル)から想像すると、さぞかし大きく立派な幟(のぼり)が掲げられるのだろう、と今から楽しみです。

<大幟柱に関わるスケジュール>
2023年07月02日 幟柱の掘り出し
2023年07月30日 大幟柱建て
2023年08月04日 大幟旗上げ
2023年08月04日~08月07日 住吉神社例祭(大祭式、獅子頭・町内神輿巡行、宮神輿巡行・宮入り)
2023年08月27日 幟柱の埋設

【参照】住吉神社オフィシャルサイトの「令和5年住吉神社例祭 行事日程および巡幸マップ
https://sumiyoshijinja.or.jp/pdf/2023_summer_map.pdf

 いよいよ住吉神社例祭! 祭の見どころは…

見どころ② 神輿の船渡御

見どころ② 神輿の船渡御 いよいよ住吉神社例祭! 祭の見どころは…

(図は、住吉神社オフィシャルサイトの「令和5年住吉神社例祭 行事日程および巡幸マップ」を引用)

江戸時代の浮世絵を見ると、神輿を担いだ人々が海中に入って行く様子が描かれています。

祭の神輿は現在でも船で海上に運ばれています。
佃公園テラス辺りから住吉神社の宮神輿が船に載せられ「船渡御」し、晴海沖で海上祭が執り行われます。
希少な機会ですので、船渡御の時刻に合わせて見に行かれてはいかがでしょうか。

<神輿の船渡御に関わるスケジュール>
2023年08月06日 宮神輿巡幸
 05:30am  出社祭
 06:00am  宮神輿宮出し・巡幸
 06:45am  佃公園テラス
 07:00am  船渡御
 07:30am頃 晴海沖にて海上祭
 08:00am  着船

【参照】住吉神社オフィシャルサイトの「令和5年住吉神社例祭 行事日程および巡幸マップ
https://sumiyoshijinja.or.jp/pdf/2023_summer_map.pdf