オフィシャル

上の写真は、会場の写真です。安西水丸（1942～2014）は、村上春樹の本の表紙や挿絵、絵本、漫画、広告などで活躍したイラストレーターです。自らが「ホリゾン（水平線）」と呼んだ、画面を横切る１本の線を引き、身の回りの小物などを多く描きました。1985年準朝日広告賞、毎日広告賞、1987年日本グラフィック展年間作家優秀賞、1988年キネマ旬報読者賞など多くの賞を受賞されるとともに、小説「アマリリス」、エッセイ「青山の青空」、絵本「がたんごとんがたんごとん」など著書も多数あります。

また本展では、安西水丸の「原画」とともに、その原画から制作した「ジクレー版画」が展示されています。上の写真の下が「原画」で上が「ジクレー版画」です。ジクレー版画は（ジクレーはフランス語で「インクの吹付」を意味）コンピューターを使った版画の制作方法で、ダイレクトにインクを版画紙やキャンパスに吹き付ける技法です。現在、最も原画に近い版画製作法ともいわれています。本展では安西水丸がお気に入りの玩具を果実と一緒に描いた作品が集められています。みずみずしい果実の存在でより際立つ、安西独自の世界観を「原画」と「ジクレー版画」でお楽しみください。

開催期間：2023年8月21日（月）～10月20日(金）

開催時間：午前9時～午後5時30分

会　　場：ノエビア銀座ギャラリー

　　　　　中央区銀座7-6-15（ノエビア銀座ビル１Ｆ）

入  場  料：無料

主　　催：株式会社ノエビア