「銀座ルール」が銀座のビルをドレスアップ
適用第一号は銀座資生堂ビル
京橋・日本橋界隈ではビルの高さが170mを超え、225mさらには340mの超高層ビルが生まれようとしています。ところが隣の銀座に入ると様子が一変、同じような高さの中層ビルが並びます。土地単価が高い場所で効率よく投資を回収するには高層ビルが適しているはずですが、銀座地区にはありません。
先日、本の森ちゅうおう・中央区立図書館で開かれた講演会で銀座地区にはビルの高さを56M(屋上造作物を含めると66M)に制限する「地区計画銀座ルール」(通称:銀座ルール)があると伺いました。
銀座ルール適用第一号は銀座資生堂ビルだそうです。
このルールが世界のブランドショップにとって好都合なんだそうです。銀座のお店はたいがいそのブランドのアジアにおける旗艦店。だからブランドイメージを強調したオリジナリティーに富んだショップに仕上げたい。それにはショップの正面だけでなく、ビルを丸ごと使ってデザインしたい。
いくらリッチなブランドと言え、高層ビルは丸ごと使えません。ところが中層ならば全面を使って自分のカラーが出せる。それに他のブランドとの競争意識が働いて、さらに銀座のビルが美しくなるというのです。
日本の商店街から人影が消えたコロナ禍の月日。銀座も例外ではありませんでした。それでも元気だったのがブランドショップ。中でもルイ・ヴィトンとエルメスは売り上げが落ちなかったそうです。海外のショップに足を運べなかった人が銀座にやって来たんでしょうね。そして今、ブランドショップは絶好調。コロナ前に比べて売り上げが1.5倍になったお店もあるそうです。
高さを56mに制限する「銀座ルール」が思わぬ効果を生みました。掲載したブランドショップの写真はほんの一部です。銀座ブランドショップ巡りはいかがでしょうか?・・・あ、外観だけですよ!女性を誘う時はご注意を(笑)