江戸から令和に通じる「中央区」の魅力再発見!
~アンテナショップのすすめ&文学・自転車・ワイン好き必見イベントのご案内~
こんにちは、Hanes(ハネス)です。
2024年の最初の3ヶ月が行き、逃げ、去り、あっという間に新年度を迎えました。
進学・就職・転勤などを機に、中央区に引っ越してこられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、改めて中央区の歴史や魅力にふれながら、上京者に嬉しい存在のアンテナショップおよびそこで開催されるイベントをご紹介したいと思います。
目次
1.江戸でも令和でも不変!「中央区」の特徴
遡ること江戸時代。現・東京都中央区内に位置する日本橋は五街道の起点となり、日本の中心、ひいては江戸繁栄の象徴となりました。
明治時代になると、産業革命により近代化が進んでいた欧米諸国の技術を導入することによって、東京およびその周辺都市を皮切りにインフラ整備に拍車がかかり、日本橋は国道の起点となりました。
そのことを示す「日本国道路元標」の複製は、日本橋北西詰にある「元標の広場」で見ることができます。
さらに人的交流に注目してみると、鎖国政策下の江戸時代に長崎出島で貿易が許されていたオランダの商館長は、年に1回江戸に参府し、将軍に拝謁することになっていました。
現・日本橋室町にある長崎屋跡は当時、医師などを含む商館長一行の滞在先に指定されていました。
そこで、杉田玄白、平賀源内などその後の日本の発展に貢献した人物を含む学者らは長崎屋を訪問し、最新の医学・天文学・地理学を学ぶべく、一行との交流を深めたのです。
(2019年に発見された長崎屋での宴会の様子を描いた水彩画については、過去記事『112年ぶりに里帰り!「長崎屋宴会図」にみる日蘭交流史』をご覧ください。)
そのような日本橋は、令和となった今でも変わらず、日本ひいては世界各地からヒト・モノ・コトが集まり、交流する場所であり続けています。
それどころか、戦後は八重洲・銀座・築地・晴海などと中央区全体にエリアを広げ、国内外の都市と繋がり、国境を超えた交流がいっそう活発化しています。
2.上京してきた方必見!中央区の魅力
私自身、中央区に引っ越してきてから6年を迎えました。
「中央区の魅力は?」と聞かれると一言にまとめるのは難しいのですが、新年度を機に中央区またはお近くに引っ越してこられた方にお伝えしたい魅力に焦点を絞ると、「地元または日本各地との繋がりが感じられるどこかホッとする住みやすい街である」ことが挙げられます。
というのも、区内で友好都市である山形県東根市をはじめ日本各地の自治体によるPRイベントが開催され、区内に居ながらにして日本各地のご当地の商品が購入でき、観光パンフレットをいただくことのできるアンテナショップ・アンテナレストランが充実しているからです。
(「第22回 中央区雪まつり」の様子)
2024年4月1日現在、中央区内には下記の通り20以上のアンテナショップ・アンテナレストランが集積しています。
青森県特産品センター、いわて銀河プラザ、おいしい山形プラザ、日本橋ふくしま館MIDETTE、IBARAKI sense、ブリッジにいがた、日本橋とやま館、八重洲いしかわテラス(2024年3月9日オープン)、dining gallery 銀座の金沢、ふくい食の國291、Cave de ワイン県やまなし、銀座NAGANO、三重テラス、ここ滋賀、日本橋室町 すもと館、広島ブランドショップTAU、おいでませ山口館、まるごと高知、日本橋 長崎館、銀座熊本館、離島百貨店
本記事をご覧の皆様の地元のお店もあるかもしれませんね!
アンテナショップ・アンテナレストランは、馴染みのない土地の文化にふれられる魅力的な場所である一方、新生活の最中、故郷の味が恋しくなった際に気軽に立ち寄れるありがたい「東京の故郷」でもあるのです。
3.造り手に会おう!アンテナショップのおすすめイベント
前述の通り、これらのアンテナショップでは、ご当地の商品の販売、情報提供などをしています。
ふらっとお店に立ち寄り、まだ味わったことのない食べ物や飲み物、初めて見る伝統工芸品などを手に取るのは楽しいですよね。
しかし、それぞれの県からゲストをお招きして開催されるイベントにも魅力的なものがたくさんあることをご存じでしたか?
各アンテナショップのウェブサイトでは、地元の造り手から直接お話が聞けるトークイベント、購入前に試飲や試食ができるイベント、伝統工芸品づくりに挑戦できるワークショップなどの情報が入手できますので、ぜひこちらも合わせてチェックしてみてくださいね。
そういう私自身、先日とても気になるイベントを見つけました。
それが、4月29日(月)15時~17時に銀座NAGANOさんの2階イベントスペースで開催される「496ワイナリー6周年&『ヴィンヤードに吹く風 』出版 発表会」です!
今回イベントを主催する496ワイナリーさんは、長野県東御市にてご夫婦で経営されているワイナリー。
お二方は同市内にある八重原のヴィンヤードにて、アナログかつ殺虫剤や化学農薬不使用にこだわり、時に自然の厳しさを目の当たりにしながらもうまく調和し、丁寧にワイン用のぶどうを育てていらっしゃいます。
皆様の中には、ワイナリーの名前を聞いてフランス語の自転車(cyclo)を思い浮かべた方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は、こちらのワイナリーのオーナーさんは、マスターズ部門の世界記録を樹立したことのある元プロ自転車競技選手!
ワインの世界でのスタートを切ってからは、それまで自転車に注いでいた情熱をワイン造りに惜しみなく注がれています。
(ワイナリー内の様子:自転車のフレーム、自転車をモチーフにしたアイテム、オーナーさんの現役時代の姿が収められた当時のカレンダーなどがずらり)
これまでに何度か記事にしてきた通り、私自身サイクリングや自転車での旅が大好き。
そのようなこともあり、5年ほど前からこちらのワイナリーさんに注目し、何度か連絡し、いつか情熱の詰まったワインを味わってみたいと思っていました。
しかし、旅の際は基本的に自転車移動なので試飲することは難しく、今回は待ちに待った機会!
496ワイナリーさんのワインは、JR東日本が発行する新幹線車内サービス誌「トランヴェール」2023年11月号の表紙を飾った他、 東京アメリカンクラブのワインショップで採用されたり、漫画『マリアージュ~神の雫 最終章~」に登場したりと、話題に事欠かないのも特徴。
そして、ワイン自体はワイナリーまたはオンラインショップでの販売になるため、このイベントは、試飲をして気になる銘柄を見つけるのにぴったりです。
その一方、こちらのイベントはお酒があまり得意ではなくても十分に楽しめるはず(私自身、お酒はあまり得意ではない方です)。
サイクリングが好き、元プロ自転車選手がワイン醸造家になった理由が気になる、4月15日に発売になるオーナーさん書下ろしのワインと自転車が紡ぐヒューマン エンターテインメント物語に興味があるという方も、イベントに足を運んでみてはいかがでしょうか?
(こちらの小説はまだ未発売なので私自身1ページも読んでいませんが、ワインのラベルを模した表紙、裏表紙、ご紹介文を読むだけでもう面白いです!)
本イベントは事前予約制で、当日のチケット販売はございません。
ご興味のある方は、チケットのご予約をお忘れなく!
4.おわりに
江戸から令和へと時代が移り変わるにつれ、中央区の都市景観は大きな変貌を遂げました。
しかし、今でも、ヒト・モノ・コトが集まる場所であることに変わりはありません。
そして、江戸時代における長崎屋のように、現代ではアンテナショップにて、老舗の方から興味深いバックグラウンドを持つ方まで、日本各地で活躍する造り手と交流することができます。
私自身、これまでアンテナショップは買い物でしか利用したことがありませんでしたが、これからはこうしたゲストを招いてのイベントにも参加してみようと思いました。
本記事の執筆にあたり、銀座NAGANOのご担当者様ならびに496ヴィンヤードの飯島様ご夫妻にご協力をいただきました。お忙しい中、誠にありがとうございました。
目次に戻る