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2024 白·黒·橙斑 京女着物姿の旅鳥夏羽

 2024 白·黒·橙斑 京女着物姿の旅鳥夏羽

 隅田川が永代橋下流の佃2丁目付近で東に分流した隅田川派川(晴海運河)沿いに立地する石川島公園は、スーパー堤防の採用により、公開空地と一体となり、上下2段の遊歩道を有し、下段の親水テラスでは水と触れ合うことができ、近隣の住民の憩いの場です。   光溢れ新緑の香りを乗せた爽やかな風が吹き抜ける季節を迎え、水辺の散策は心癒されます。                  この時期、干潮時、水際の岩場や護岸に目を凝らすと、京女鴫(キョウジョシギ)がごそごそと動き回り採餌している姿に出会えます。   名の由来は、赤褐色、黒、白の斑模様の独特の夏羽を、京女の着物姿の艶やかさに見立てたとされます。             首や嘴、足はシギ類としては短めでチドリ類のような外見です。 雌夏羽は赤味が薄く、冬羽や幼鳥は灰褐色の色調で地味です。  夏季、北半球のツンドラ地帯で繁殖し、冬季、南半球に渡り越冬するとされ、日本には旅鳥として、春と秋に中継地として飛来し、干潟、海岸、水田等で観察されています。              嘴で小石や土塊、貝片、海藻の塊をひっくり返したり、ずらしたりして、その下に潜む小さな昆虫やゴカイ、甲殻類などを捕食する習性を持ちます。英名は採餌習性に因んで 「Turnstone」と呼ばれます。