蔦カレーの復刻版!@八丁堀 ラティーノさん
もう17年も前の話ですが、日本橋室町に大変人気のあるカレー屋がありました
その名も「印度風カリーライス」(店名です)
当時はコレドもマンダリンもない時代、オフィス街にここだけ大正にタイムスリップしたように佇む1軒の洋館。蔦に絡まるその建物で味わえるのが名物「印度風カリーライス(1択でした)」
いつしか外観にちなんで「蔦カレー」と呼ばれるようになっておりました。
現代においてもファンが多い「蔦カレー」今思うと本当にすごいお店でした
・お店に入るなり、注文しなくともいきなり人数分のカレーが運ばれる!
・とんでもなく辛い!ツーンとくる辛さ!
・バシャバシャしてる!
・水がヤカンに入れられてポンって置いてある!
・辛さ対策で粉チーズを豪快にかける!
・野菜はゴロン!
・メニューは1択!
・店頭に「珈琲」という看板があるが、珈琲を飲んでいる人を見たことがない!
・これのどこが印度風なのかさっぱりわからない!!!
というようなお店(リスペクトを込めて上記の説明をしております)
なんですが。。。。
日本橋の人間から、間違いなく心の底から本当に愛されておりました。
毎日、お昼の時間になると、おびただしい数のサラリーマンが1杯のカレーを求めて行列を作ったものです
(当時から日本橋にいる人ならば絶対にわかってもらえるはず。。。)
↓ 2009年、もう閉店して解体される前の蔦カレーのお店(中央通り沿いの一等地今のコレド室町3の向かい)
今の室町しか知らない人からすれば信じられないと思いますが、このような個性溢れる店が2000年代まで室町にはたくさんありました
なんと復刻版 蔦カレーが八丁堀で食べられる!
そんな人々の思い出に残る蔦カレーですが
実は、その再現カレーを提供する店があるんです。
八丁堀にある「ラティーノ」さんというお店です
自分が運営する他SNSで昔取材したことがありまして、大変反響がありました。そのため、今回特派員になったため改めて取材に行ってまいりました。
あの印度風カリーライスの復刻版が食べられるんです!!
このラティーノさんでカレーを食べている時だけは青春時代に戻ることができます。
日本橋界隈で、当時を知る仲間たちに教えると大体の人が食べに来ます(笑)
それだけ、素晴らしい試みなんです。
今回お忙しい中、訪問させていただき
三越前の蔦カレーの復刻版を味わって参りました
再現度抜群!あの日の思い出が蘇る!!
最初に前置きをしておきますと、ラティーノさんは普通にカレー店として大変すばらしいお店でして
この界隈には他にも有名なカレー店あるかと思いますが、それらと全く引けを取らない良店です
別に蔦カレーを抜きに考えていただいて、辛いカレーが好きだ、という人には普通にお勧めできるお店かと思います。
さてさて、話を今回の取材に戻しましょう
今回のお目当てはあの三越前の蔦カレーの復刻版!
年に数回は私食べに来るんですが、毎回心が躍ります
まず何が嬉しいって、あの蔦カレーを愛する人がまだたくさんいることが分かるからです
2024年においても蔦カレーを食べられる喜びを噛み締めながら、この日もカレーをオーダーしました。
ラティーノさんの蔦カレー(今回はひよって辛口@1,200円をオーダー)
これは凄い、相当研究されたのかと思います、再現度はかなり高いです
特に、一口目を口に運んだ時にツーンと突き刺すようなあの刺激!
一気にアドレナリンが吹き出て、午後の専門学校での勉強の気合が入ったあの頃と全く同じです
このジャガイモがごろっと入っている感じ
これこそが蔦カレー
ゴロゴロって入っているのがあの伝説のカレーです。
こちらの再現度も完璧
辛いカレーの箸休めにこのジャガイモ
砂漠の中のオアシスの様な存在です!
お肉も同様にごろっと入ってます
基本的に前半はカレーに専念して
後半戦で、ジャガイモやお肉やにんじんの箸休めの力を借りながら
カレーを完食する、というのが昔からの私の流儀です
さあ、完食まであと一息です
普段は大好きなライスも
辛いカレーを纏ったら、もはや対戦相手です
この手のカレーは長期戦になると辛さが回ってくるので
短期決戦が常套手段、一気にかきこみます!
・・・・・何とか今回も完食しました、ごちそうさまでした!!!
八丁堀に構えるカレーの名店! ぜひ足を運んでみてください
完食後、マスターの村上様に少しお話をお伺いしました。
やはり日本橋室町で知らない人はいないくらい有名でファンが多かった蔦カレー
噂を聞きつけて遠方からも再現蔦カレーを求めて来る人が後を絶たない模様です
「わかります、本当にわかります。。。」と思わず頷いてしまいました。
ラティーノさんが再現蔦カレーの提供を始めた後のある日
室町にあった元祖蔦カレーのご主人の息子さんがたまたまラティーノさんを訪れて再現カレーを食べるという様なご縁もあったとのこと。
そんなエピソードを聞くと、嬉しくなってしまいますね。
印度風カリーライスは2007年に閉店してしまいましたが、蔦カレーは間違いなく我々の思い出の中で生き続けています。そんなことを思い出すきっかけをくれたラティーノさんには本当に感謝しかありませんね。
当時を知る人は是非ラティーノさんに足を運んでいただけたらと思います。
当時を知らない方にもおすすめです、こんな感じのカレー店が室町にあったんだと知っていただけたらと思います。勿論、普通のカレー店としても大変お勧めなお店ですので、ランチの選択肢の一つに是非加えていただけましたらと思います。
店舗情報 ラティーノ
〒104-0033 東京都中央区新川2丁目7-7 通103 クレール八重州通り
03-3206-2726