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2024 秋分の日の風物詩「ヒガンバナ」彼岸明けに漸う開花

 2024 秋分の日の風物詩「ヒガンバナ」彼岸明けに漸う開花

 彼岸明けの9月25日、都心の最高気温は23.7℃と3ヶ月ぶりに25℃に届かず、ひんやりと秋の涼しさを感じた一日でしたが、26日は一転気温が上昇、厳しい残暑がぶり返した様相です。        秋の彼岸を彩るヒガンバナも今年は異変。猛暑の影響か開花が遅れ、石川島公園南端、相生橋南詰の複合施設「相生の里」前の隅田川テラス土手に群生するヒガンバナも漸う咲き揃い始めました。  ヒガンバナは中国原産のヒガンバナ科ヒガンバナ(リコリス)属の多年草で別名「曼殊沙華」、英名はRed spider lilyです。地中の鱗茎にリコリンなどの有毒なアルカロイドを含み、「死人花」「墓花」「幽霊花」など不吉な異名もあります。               同属の種にキツネノカミソリ、ナツズイセン、ショウキズイセン、シロバナマンジュシャゲ(シロバナヒガンバナ)などがあります。  形状が似るネリネ(ダイヤモンドリリー)は別属です。                       春先、地温を感じて花芽の分化が始まり、夏の高温下一旦花の形成が抑制され、秋、地温が下がると生育し、彼岸頃に真っすぐに伸びた花茎の先端に、6枚の細い花被片は反り返り、雄しべは長く突き出し、独特の華やかな形状の鮮やかな朱色の花を付けます。                       通常3倍体の染色体を持ち、花は咲けど実は結ばず、鱗茎が分かれ栄養繁殖し、土手、堤防、畦、道端、墓地、線路の際など、人出の入っている場所に生育しています。                  花が咲いた後に線形の葉が伸び、翌春に枯れ、通常の草花とは逆の生態を持ち、葉と花一緒に見ることがない性質から、「葉不見花不見(ハミズハナミズ)」とも呼ばれます。