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2024 冬青空に映える黄金色の "石蕗" の彩り

 2024 冬青空に映える黄金色の

 ツワブキ(石蕗)は、東アジア、日本の海岸沿いの岩場や林の縁などに自生するキク科ツワブキ属の常緑多年草で、名の由来は、一般的には、蕗似で葉に光沢があることから「艶葉蕗(ツヤハブキ)」の転訛、あるいは「厚葉蕗(アツハブキ)]の転訛説が有力とされています。    円く肉厚で艶のある葉身と長い葉柄があり、花期には株の中心から花茎を伸ばし、花径5cm前後の頭花(頭状花序)を多数咲かせます。 頭花は、周辺部の花弁のように見える舌状花と、中心部の筒状花から構成される集合花です。                   通常黄色一重咲きですが、園芸品種の中には、八重咲きや丁字咲きも見られ、花色は基本色の黄色の他、白や橙も作出されています。葉は、斑入り、星斑、覆輪など様々なものが作り出されています。「石蕗の花(ツワノハナ)」は、初冬の季語とされています。       花の少ない晩秋から初冬の時期、明るい黄金色の花は貴重な存在で、濃い緑色の葉と対照的な温かみのある花色は遠くからでも識別でき、華やかさを添えています。                   浜離宮恩賜庭園では、馬場跡周辺、潮入の池周囲を中心に生育しているツワブキが辺り一面をパッと明るくし、見る者の心を和ませてくれます。