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蔦屋「耕書堂」が蘇る!? イチマス田源 呉服問屋ミュージアム


2025年1月から「蔦重」こと蔦屋重三郎が主人公の NHK大河ドラマ「べらぼう」が始まります。
ドラマに登場する蔦重、喜多川歌麿、写楽、さらには、山東京伝、曲亭馬琴、十返舎一九など、現代に名を残す文化人たちの活躍した舞台が今の中央区、日本橋を中心とするエリアです。

街歩きガイドでお客様を連れて旧日光街道本通りを案内しますが、蔦重の耕書堂があった通油町(とおりあぶらちょう;現在の日本橋大伝馬町)には「耕書堂跡の案内板」があるものの、昔の面影はなくなっており、耕書堂の様子がわかる唯一のものが、『画本 東都遊(あずまあそび)』で葛飾北斎が描いた耕書堂の挿絵です。

以前から耕書堂の案内に物足りなさを感じていたのですが、11月末に、中央区のまるごと展示館の1つ「イチマス田源 呉服問屋ミュージアム」で耕書堂が再現展示されているというニュースを聞き、早速伺いました。

”としむら”さんの特派員ブログでも紹介されています。→ 「蔦屋重三郎「耕書堂」再現・無料公開」

北斎の描いた「耕書堂」

北斎の描いた「耕書堂」 蔦屋「耕書堂」が蘇る!? イチマス田源 呉服問屋ミュージアム

こちらが葛飾北斎の描いた耕書堂です。
絵を見ると、店はそれほど大きくなかったようです。
暖簾(のれん)には耕書堂の文字と、蔦重の版元印でもある「富士山型に蔦の葉」が見えます。

店内には、浮世絵や本が並べられ、店の前の行灯(あんどん)型の箱看板(はこかんばん)にも蔦重の版元印。
右面には「通油町 紅絵(べにえ)問屋 蔦屋重三郎」、左面は「あぶら町 紅絵問屋 つたや重三郎」と書かれています。

この絵が描かれたのは1802年頃で、蔦重は1797年に亡くなっていますので、2代目が店を引き継いだ後の耕書堂と思われます。

注目の「耕書堂」再現展示

さて、こちらがイチマス田源 呉服問屋ミュージアムの耕書堂の再現展示です。
北斎の耕書堂挿絵の雰囲気がよく出ていて、暖簾や行灯型の箱看板も忠実に再現されています。
店の中には歌麿や写楽の浮世絵が置かれ、店の前面には、日本橋エリアの老舗の伝統工芸品、岩井つつら店のつづら、江戸屋のブラシ、伊場仙の団扇なども飾られています。

現在はプレオープン期間で、1月6日から正式オープンの予定だそうです。

 蔦屋「耕書堂」が蘇る!? イチマス田源 呉服問屋ミュージアム

「耕書堂」で写真撮影

「耕書堂」で写真撮影 蔦屋「耕書堂」が蘇る!? イチマス田源 呉服問屋ミュージアム

写真撮影もOKでした。
お店の皆さんはとっても親切で、耕書堂の畳に座って写真を撮っていただきました。

 

 

 

 


本オープンに向けて、グレードアップも検討中とのことでした。
お勧めの企画展です。是非足を運んでみてください。

 蔦屋「耕書堂」が蘇る!? イチマス田源 呉服問屋ミュージアム

イチマス田源 呉服問屋ミュージアム
中央区日本橋堀留町2-3-8 田源ビル
開館日:年末年始等を除く毎日(不定休あり)
開館時間:10:00~17:30
アクセス:小伝馬町駅1番出口 徒歩3分
     人形町駅A4番出口 徒歩5分
HP: https://ichimasutagen.shopinfo.jp/