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2024 冬空に映える凛とした佇まい「コブクザクラ」

 2024 冬空に映える凛とした佇まい「コブクザクラ」

 コブクザクラはバラ科サクラ属の落葉亜高木。         来歴には、①シナミザクラ(カスミザクラ)とジュウガツザクラ、②シナミザクラとエドヒガン、③シナミザクラとコヒガンザクラの交配種等々、諸説があるようです。                 春と秋~冬の二季咲きし、ジュウガツザクラ(十月桜)、シキザクラ(四季桜)、コバザクラ(小葉桜)などと共に所謂広義の「フユザクラ(冬桜)」と総称されるサクラの一種です。            花一輪につき雌しべが複数あり、1~3個の果実(サクランボ)を付ける特性を有し、これを子宝に恵まれたものと見做したことが名前の由来と言われます。                      直径2~3cm程の八重咲きで、幾重にも重なる丸い花弁の縁に切れ込みがあり、咲き始めは白色で、のち花弁の基部が赤味を帯び、更に花弁が薄ピンクに変化するのが特徴とされます。                         澄み渡る冬空の下、浜離宮恩賜庭園 花木園に植栽されているコブクザクラの、きりっとして気品があり膨よかな印象の、樹一面に疎らに咲いた小輪を、温もりのある陽ざしが照らしています。