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2025 芳香漂う梅林に春を告げるメジロ飛来

 2025 芳香漂う梅林に春を告げるメジロ飛来

 梅は中国原産の落葉小高木でバラ科バラ属に分類され、中国文化とともに薬木として渡来したとされます。            用途から食用としての実梅と花を観賞する花梅に分けられ、凡そ300品種以上の園芸品種があると言われます。            寒い時期にいち早く開花し、松や竹と並び目出度いものの象徴として、古くから日本人に親しまれ、万葉集にも萩に次ぐ歌数の119首詠まれるなど、上品で馥郁たる香りは人々を魅了してきました。   平安遷都に際しても内裏の紫宸殿の前庭に当初右近の橘に対して左近の梅が植えられたと伝わります。               浜離宮恩賜庭園内では、これまでの大手門出入口近辺の「白滝枝垂」「藤牡丹枝垂」「満月枝垂」、お花畑から旧稲生神社周辺の「八重寒紅」「八重野梅」「甲州最小」、花木園の「冬至」「紅千鳥」など早咲き種に続き、園内約130本の内、約80本を数えると聞く梅林の梅も漸う咲き揃い見頃を迎えています。 11代将軍家斉が好んだとされ、梅の女王とも呼ばれ見る者を驚かせる程の花姿が名の由来とされる八重咲きの淡い桃色の大輪「見驚(ケンキョウ)」、枝や萼が黄緑色で清楚な印象の「緑萼(リョクガク)」、"花梅""実梅" 双方兼ね備えた「豊後梅」、1本の木に紅·白·絞りなど様々な色合いの花を咲かせ「輪違い(リンチガイ)」とも称される八重中輪の変わり種「思いの儘(ママ)」等が植栽され、島状のエリアをぐるりと歩きながら梅の香を堪能できます。「梅にメジロ」は早春の楽しみの一つ。絵になります。