築地あじさい祭り2026
「シーボルト江戸参府200年記念」国際シンポジウム
日時: 2026年5月16日(土)13時より
会場: 聖路加国際大学「日野原ホール」
入場: 無料(資料代500円)
主催: 築地居留地研究会
江戸参府とシーボルトのこと
鎖国とは奇妙なものである。天下泰平を保つために四方を閉ざしながら、それでも人の世は完全に孤立することができなかった。長崎・出島という小さな窓だけが、かろうじて西洋の風を受け入れていた。
その窓の番人とでも言うべきオランダ商館長(カピタン)は、将軍への拝謁と献上品納付のため、定期的に江戸へ赴くことを義務づけられていた。「江戸参府」と呼ばれたこの旅は、鎖国下の日本において西洋人に唯一許された公認の往来であり、通算百六十六回にわたって繰り返された。
1826年、その第百六十二回の参府に医官として随行したのが、博物学者フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトである。好奇心旺盛な西洋の学者が、好奇心旺盛な江戸の民と出会った。考えてみれば、これはなかなか愉快な邂逅(かいこう)であった。
一行は2月15日に長崎を発ち、大坂・京都・東海道を経て4月10日に江戸へ入った。宿舎となったのは日本橋の薬種商「長崎屋」(現・日本橋室町4)である。そこへ蘭学者や医者が引きも切らず訪ねてくる。学問への渇望というものは、洋の東西を問わず人を突き動かすものと見える。軒下には物見高い江戸の町衆が押し寄せ、葛飾北斎はその賑わいを「画本東都遊」の浮世絵に収めた。西洋人を一目見んとする群衆の顔に、北斎はどのような表情を見ていたであろうか。
シンポジウム開催にあたって
あれから二百年が経った。
文明は変わり、国境の意味も変わった。しかし人が人と出会い、知を分かち合おうとする営みは、少しも変わっていないように思われる。シーボルト一行が日本橋の地を踏んだ4月10日から二百年の節目を期して、「シーボルト江戸参府200年記念事業」の中核をなす本シンポジウムを開催する運びとなった。オランダ王国大使館全権公使による記念講演をはじめ、研究者やまちづくりの担い手が築地の一堂に会し、日蘭交流の歴史と現代のまちの姿を語り合う。
プログラム
13:00 開会
13:20〜 記念講演 ロブ・アンダーソン氏(オランダ王国大使館 全権公使) 「日蘭友好史~シーボルト江戸参府200年の記念によせて~」
14:00〜 記念パネルディスカッション PartⅠ テーマ:「シーボルト江戸参府200年」
司会:堅田 智子さん(日本シーボルト協会理事/関西学院大学准教授)
パネラー:
- 梶 輝行さん(日本シーボルト協会代表幹事/横浜薬科大学教授)
- 南森 茂太さん(日本シーボルト協会幹事/長崎大学准教授)
- 武正 泰史さん(東京大学講師)
15:30〜 記念パネルディスカッション PartⅡ テーマ:「歴史文化と観光、街づくり」
司会:岩嵜 いづみさん(中央エフエム株式会社 代表取締役社長)
パネラー:
- 竹沢 えり子さん(銀座街づくり会議 事務局長)
- 新野 圭二郎さん(一般社団法人日本橋アーカイブス 代表理事)
- 渡部 麗さん(レキシズル 首脳)
- 渡部 満さん(株式会社教文館 代表取締役会長/築地居留地研究会会員)
オフィシャル