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2026 大名庭園の初秋を彩る日本の原風景「ススキ」

 2026 大名庭園の初秋を彩る日本の原風景「ススキ」

 ススキはイネ科ススキ属の多年草で、"茅(萱)" と総称され屋根を葺く材料に利用される有用植物の一つで、山野に広く分布します。花穂が動物の尾に似ることから尾花とも呼ばれ、秋の七草の一つに数えられ、特徴的な形状と色味から秋の風物詩として広く愛され、古くは万葉集に詠まれ、源氏物語や枕草子にも登場し、花鳥風月画や蒔絵などの秋草紋様に描かれ、屋根材の他、飼料、堆肥、ススキミミズクなどの郷土玩具、炭俵、草履、箒などにも利用され、日本人の生活に深く馴染み、親しまれてきました。          かつては集落の傍らに採取場の「茅場」を備え、人の手で大切に維持管理されてきたとされます。                 花穂は当初赤味を帯び、頴果(エイカ)には白毛が生え、次第にふわふわと白銀色から黄金色に輝きます。                月見シーズンには、秋の収穫の感謝を込め、芋や豆などの収穫物と共に、稲刈り前の時期であることから、穂の出たススキを稲穂に見立てて、花瓶に生けて供えたと伝わります。             古くからススキは茎が中空のため、古来、神様の宿り場 "依り代" と信じられ、また、鋭利な葉と鋭い切り口は、魔除け効力があるとされ、そのため、月見に供えるススキには、悪霊や災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作を願う意味も込められていると聞きます。地域によっては、軒先に吊ったりして、災いから田や家を守る風習が今でも残っているようです。                       浜離宮恩賜庭園潮入の池(大泉水)の畔に生育しているススキの穂が風に靡き、風情ある初秋の景観を演出しています。