滅紫

「秀山祭九月大歌舞伎」始まる

初代吉右衛門の功績を顕彰する「秀山祭」が始まりました。「秀山」は明治の終わりから昭和にかけて活躍した初代の俳名でことしは生誕140年に当たります。

初代と2代目吉右衛門が得意とした人気演目を播磨屋ゆかりの俳優たちが継承し、昼夜繰り広げる見落とせないものばかり。今日はまず夜の部へ。仁左衛門と幸四郎がダブルキャストで演じる「沼津」、染五郎が21才で初めて演じる「一條大蔵譚」が人気です。今日は仁左衛門の十兵衛です。「沼津」は「伊賀越えの仇討ち」を題材にした全10段の内の6段目。脇筋ですが、武士の敵討ちに巻き込まれた庶民の悲劇が胸を打ち独立して採り上げられることが多い人気の段。平作に歌六、娘お米に孝太郎。「千本松原」の自分の命と引き換えに仇の所在を明かしてほしいと頼む姿と主への義理で悩む十兵衛。いつ見ても名場面で涙腺がうるむところです。平作住いから千本松原への場面転換も素晴らしく思わず拍手してしまいました。大道具さん凄すぎです。

他に女形だけで演じる「雛鶴三番叟」何と昭和50年(1975)に歌舞伎座で上演されて以来です。

秀山祭九月大歌舞伎は26日千穐楽。9日、18日は休演です。

昼の部 11時開演「春調娘七種」「三社祭」「ひらかな盛衰記」

夜の部 16時開演 「雛鶴三番叟」「沼津」「京人形」「一條大蔵譚」

お問い合わせはチケットWEB松竹、チケットホン松竹0570-000-489(10時~17時)