滅紫

愛之助初の歌舞伎座上演「鯉つかみ」ー錦秋十月歌舞伎

歌舞伎座前列が一面白いポンチョで埋まりました。1幕目の演目で本水が使用されるので水除け用のポンチョ・タオル・ビニールが袋入りで5列目まで配られました。6列目はビニールのみ。先週見た友人から聞いてはいたものの壮観です。こんな本格的な水除けグッズが配られるのは初めてかも。平成29年に染五郎時代の幸四郎が演じていますがその時の記憶はないのでわかりませんが。

「鯉つかみ」は愛之助が平成24年(2012)に永楽館で初演以来各地で上演している人気狂言ですが、歌舞伎座では初めて。インタビューで「早替わりして走り回って泳いでまた走る。トライアスロンのようです」と語っているように大奮闘で、大鯉との格闘が終わって花道に姿を現すとさすが疲れた様子で、客席から「お疲れ様」の大拍手。

粗筋は「釣家の息女が恋煩いとなっている志賀之助は実は釣家の滅亡を企む鯉の精の化身。名刀龍神丸の威徳で事の次第が明らかになり本物の志賀之助との琵琶湖を舞台の大立ち回りとなる」というお話しで第二場の志賀之助と大鯉魚の姿となった鯉の精との立ち回りが見所です。

 愛之助初の歌舞伎座上演「鯉つかみ」ー錦秋十月歌舞伎

隣の席の20代とみえる女性おふたりは今日初めての歌舞伎観劇だそうでやはり映画の「国宝」を見てとのこと。映画の影響は凄いものだとあらためて感じさせられます。幕間で「とても面白い。次は何がオススメですか?」などと聞かれ若い歌舞伎ファンが増えるといいなと何だか迚も嬉しくなりました。10月は3部制で私は先週2部をみましたが、確かに幕間入れて2時間半程度なので初めての方や忙しい方も足を運びやすいかも知れません。

2幕目は「狐忠信」「四の切」と言われている「義経千本桜」の「川連法眼館」。狐の姿になってからの階段抜け、欄干わたりと身の軽いアクロバティックな動きがみどころですが、菊五郎のとても49才になったとは思えない「軽やかさ」で隣のお二人も驚いていました。

錦秋十月歌舞伎は20日まで。

第一部 11時開演 「鯉つかみ」「義経千本桜」(川連法眼館)

第二部 14時30分開演 「盛綱陣屋」「山帰強桔梗」(やまがえりまけぬききょう)

第三部 18時開演 「義経千本桜」(渡海屋・大物浦)「屋敷娘」「近江のお兼」

お問い合わせはチケットWEB松竹、チケットホン松竹0570-000-489 まで

 

 愛之助初の歌舞伎座上演「鯉つかみ」ー錦秋十月歌舞伎