rosemary sea

輪島 漆 塗椀 辻 正尭・八重門 亮輔 二人展  ~ 日本橋木屋本店 izutuki ~

『ギフト、そして自分も楽しむ』をレジェンダリーに取材します、rosemary  sea  です。

 

老舗刃物店の日本橋木屋本店さん、併設されたギャラリー izutuki にて、9月11日(水)より10月8日(火)まで、「輪島 漆(うるし) 塗椀(ぬりわん) 辻 正尭(つじ まさたか)・八重門 亮輔(やえかど りょうすけ) 二人展」を開催しております。

漆器は私たちの生活の中で、身近に使われてきた器。

毎日の生活の中で使って心地の良い「お椀」を提案される、若手作家二人展です。

 

今回も株式会社木屋 日本橋本店 金子店長にお世話になりました。

併せてizutukiご担当の森越さんにもご案内いただきました。

そしてお伺いした初日当日には、辻椀木地(わんきじ)木工芸 木地師 辻正尭さん、輪島塗本舗 八重門漆器店 八重門亮輔さんのお二人も会場にいらっしゃいましたので、それぞれお話を伺いました。

それでは最初に辻さんへのインタビューです。

なお、価格は全て税込価格です。

 輪島 漆 塗椀 辻 正尭・八重門 亮輔 二人展  ~ 日本橋木屋本店 izutuki ~

・・・辻さんはいつもどのように輪島塗を作られているのですか?

「本来は椀木地(わんきじ)を作っています。

今回作った全部の作品は自分で漆も塗ったものなのですが、輪島というのは全部分業制なので、こういう木地を作る人がいれば、漆を塗る人がいて、このように模様を描く人も別にいます。

これが輪島のやり方だったのですが、今回に関しては模様まで全て自分で行いました。

椀木地製作の4代目になります。代々椀木地業を生業(なりわい)としてきた家ですね。

仕事を始めてからは15年ほどです。

自分は高校を卒業した後に、石川県でも山中温泉という場所が、椀木地では有名なところなんですが、そこで4年間修行しました。

そして輪島市小伊勢町(おいせちょう)の家に帰ってきて、家業を継いでいます。

お店ではなく、工場ですね。

このように対面で販売していく方が良いかな、と思います。

お客さまの顔が見える、という方が。

漆器を持っていただきますと、軽さもわかりますし。

漆塗りって取りつきにくいところがありますが、手入れもそれほどでなく、実際は食洗器にさえ入れなければ簡単に扱えます。

中性洗剤で洗ってさっと拭いてもらうと良いです。

修理もできます。塗り直しも扱っています。割れても直せます。

本当は何十年ももつ器です、漆器は。」

 

 

ラーメン椀  27,000円

(一番最初の画像です。

 辻さんが手にとっているのも同じラーメン椀です。)

 

インスタントラーメンを食べるために作ったお椀。

木は陶器より熱が伝わりにくいため、ラーメンを食べるのに最適です。

大きさの割に軽く、持ちやすい器になっています。

なお、最初の画像をよくご覧になっていただくと、内面の底に青く光る粒があります。

オパールを研ぎだしてあるからとても綺麗ですね。

外面は黒塗り・拭き漆です。

 

「このラーメン椀は、椀木地半年、乾燥させて塗り2~3か月、合計8か月以上、製作にかかります。

しっかりしたものを作ろうと思えば、1年くらいはかかるものなので。

1個だけ、と思えば長く感じますが、同時進行でいろいろやっていますから。」

煌(きらめ)き椀  48,600円

煌(きらめ)き椀  48,600円 輪島 漆 塗椀 辻 正尭・八重門 亮輔 二人展  ~ 日本橋木屋本店 izutuki ~

(こちらも内面はオパールの研ぎ出しです。

 外面はラーメン椀と同じく黒塗り・拭き漆です。)

 

アクセントに緑の模様を入れた器。

多用途に使用できます。

 

「なかなか手探り感はあったのですが。

普段は(椀木地専門で)塗りはやらないので。」

 

・・・辻さん、ありがとうございました。

左: ぽってり椀  8,640円
右: 丸椀  5,400円

左: ぽってり椀  8,640円
右: 丸椀  5,400円 輪島 漆 塗椀 辻 正尭・八重門 亮輔 二人展  ~ 日本橋木屋本店 izutuki ~

ぽってり椀

たっぷりのお味噌汁を飲みたい方におすすめなお椀です。

小さめのどんぶりとしても使えるので、男女問わずに使い勝手が良く持ちやすく、手に馴染む形になっています。

丸椀

こちらも手に良く馴染む、持ちやすい形です。

スープやサラダ、カフェボールにと、日常的に使いたくなるお椀です。

ガラス塗装仕上げなので漆は使っていませんが、木そのままの色を楽しめます。

 

左: 飯椀(めしわん)  9,720円
右: 子供椀  9,720円

左: 飯椀(めしわん)  9,720円
右: 子供椀  9,720円 輪島 漆 塗椀 辻 正尭・八重門 亮輔 二人展  ~ 日本橋木屋本店 izutuki ~

飯椀 全面:拭き漆

木のぬくもりを残しつつ、現代人に生活スタイルに合うようシャープなデザインの器に仕上げました。

子供椀 中面:黒塗り・ 外面:拭き漆

子供さん向けに小ぶりに作られたお椀です。

ご飯でもお味噌汁でもどちらにも使えて、使い勝手の良い形に仕上げられています。

 輪島 漆 塗椀 辻 正尭・八重門 亮輔 二人展  ~ 日本橋木屋本店 izutuki ~

続いて八重門さんへのインタビューです。

・・・「塗師屋(ぬしや)」をされていらっしゃるのですね。

「1個の商品を作るにあたって、プロデュースする、それが塗師屋です。

工程ごとに職人がおりまして、まずは(木地職人によって)木の状態から作っていただいたものを、下地職人がいて、上塗り職人がいて、呂色(ろいろ)って言いまして磨きの職人がいまして、あとは最終的に蒔絵(まきえ)ですとか沈金(ちんきん)という技法があるんですが、加飾(かしょく)の職人がいます。

これをプロデュースします。

うちの漆器店(八重門漆器店)自体は創業明治元年なので160年くらいの暦ですが、僕は今37歳で、一時輪島に帰っていたので、6年くらいですかね。」

・・・輪島でギャラリーもされていらっしゃいますね。

「『KALPA(カルパ)』というお店を輪島朝市通りに興しまして、カフェを兼ねたギャラリーです。」

 

・・・八重門さん、ありがとうございました。

手前左: 飯椀(めしわん) 緑  22,680円
手前右: 飯椀 鼈甲(べっこう)  27,000円
奥左: 蓮椀(はすわん) 緑  32,400円
奥右:蓮椀 鼈甲  37,800円

手前左: 飯椀(めしわん) 緑  22,680円
手前右: 飯椀 鼈甲(べっこう)  27,000円
奥左: 蓮椀(はすわん) 緑  32,400円
奥右:蓮椀 鼈甲  37,800円 輪島 漆 塗椀 辻 正尭・八重門 亮輔 二人展  ~ 日本橋木屋本店 izutuki ~

飯椀 緑 ・ 蓮椀 緑

木地の製作から上塗りまでの間に数人の職人が関わり、工程数は130にものぼります。

その中で、塗りの最終工程が上塗りです。

一粒でもほこりが付くと綺麗に仕上がらないため、とても神経を使う作業になります。

代表的な朱や黒のほか、職人さんが調合し、このような表現も可能となります。

飯椀 鼈甲 ・ 蓮椀 鼈甲

輪島塗の基本的な工程の最後に手間を加え、鼈甲のような風合いの仕上げにしました。

呂色師(ろいろし)と呼ばれる職人さんが手のひらを使って丁寧に磨き上げ、漆独特の深い輝きを作っています。

蓮椀 洗朱(あらいしゅ)  32,400円

蓮椀 洗朱(あらいしゅ)  32,400円 輪島 漆 塗椀 辻 正尭・八重門 亮輔 二人展  ~ 日本橋木屋本店 izutuki ~

「輪島地の粉」の材料となる珪藻土(けいそうど)とは、海中のプランクトンの死がいが海底の沈澱してできた土の層です。

地の粉の粒には小さな無数の穴が空いていて、そこに漆が染み込み、より強固になります。

このお椀には地の粉の粒子を調整しながら合わせた下地漆が数度塗り重ねられています。

飯椀 洗朱  22,680円

飯椀 洗朱  22,680円 輪島 漆 塗椀 辻 正尭・八重門 亮輔 二人展  ~ 日本橋木屋本店 izutuki ~

日本人はとても色に敏感な民族だと言われています。

自然の中から見出された多くの伝統色があります。

身近に自然の変化を感じづらい環境だからこそ、これらのお椀の色は新鮮に輝いて見えるのかも知れません。

左: 汁椀 溜塗り(ためぬり)  22,680円
右: 汁椀 吟朱(ぎんしゅ)  22,680円

左: 汁椀 溜塗り(ためぬり)  22,680円
右: 汁椀 吟朱(ぎんしゅ)  22,680円 輪島 漆 塗椀 辻 正尭・八重門 亮輔 二人展  ~ 日本橋木屋本店 izutuki ~

汁椀 溜塗り

ぬりものの特徴としては熱伝導率が低いことがあげられます。

このため、温かいものは温かいまま、冷たいものはひんやりした状態を保てる、という利点があります。

また、器を手に持った際に、熱くて持てない、ということもありません。

器を手に持ち、唇に当てて食事をいただく日本人の食習慣に適した器です。

汁椀 吟朱

ぬりものの洗い方の注意点ですが、洗剤は中性洗剤を使い、スポンジややわらかい布で汚れを落としてください。

洗ったら、乾いた布で水気を拭き取ります。

拭き漏れは水あかがたまる原因となりますので、注意しましょう。

日本橋 木屋

日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 1階

東京メトロ半蔵門線・銀座線 三越前駅 A6出口すぐ

03-3241-0110

営業時間 10:00~20:00

元日を除き、休まず営業です。

木屋さんのホームページはこちら

⇒ http://www.kiya-hamono.co.jp/