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梅雨のさなかの東京。今年はこの時季催される「夏祭り」もほとんど中止になり、風物詩に親しめなくて残念な気持ちもありますが、今はじっと辛抱して、世の中が普段に戻る日を待ちましょう。

六月晦日は半年の身の穢れを落とし、炎暑に立ち向かう元気を授かるために、古来より「夏越の祓」という行事が催されます。「茅の輪くぐり」がそのシンボルのように飾られることもあり、中央区内の神社でもいくつかの場所で目にすることができます。

築地〔波除神社〕でも例年「茅の輪」が設営されます。心を静めて輪をくぐると、何となく穏やかな気持ちになります。白い幟には「疫病除け」との文字が記されています。もともと雨季には湿気が多くて病気になりやすいので、それを追い払うという意味もあったわけです。