小倉織 縞の粋 2020
~ 日本橋木屋本店 izutuki ~
『ギフト、そして自分も楽しむ』をハイパーに取材します、rosemary sea です。
老舗刃物店の日本橋木屋本店さん、併設されたギャラリー izutuki にて8月18日(火)から9月15日(火)まで、「小倉織(こくらおり) 縞の粋 2020」を開催中です。
今回も株式会社木屋 日本橋本店 安部店長にお世話になりました。
併せて、izutuki ご担当の森越さんにもご案内いただきました。
『』内は森越さんのコメントです。
それでは最初に、小倉織などについてのご説明です。
小倉織は・・・
小倉織は、江戸時代初期から、豊前小倉藩、現在の福岡県北九州市で袴(はかま)や帯として織られていました。
徳川家康も鷹狩りの際の羽織として愛用した布、日本全国で珍重されていました。
坂本龍馬ら、幕末の志士にも愛用されたとのこと。
明治時代、男子の学生服、夏服として新たに全国に拡がりました。
ただ、戦時下の昭和初期、小倉織は一時途絶えてしまいます。
染織家(せんしょくか)の築城紀子(ついき のりこ)さんが偶然に出会いました小さな布の断片から試行錯誤の末、1984年に復元され、現代の布として再生されました。
良質な木綿糸を使用した先染めの織物です。
他の綿製品に比べ、細かい綿糸を約3倍、経糸に多用します。
なので地厚で丈夫です。
しかも生地に光沢が出て、とても滑らかな質感となります。
それは高密度で、少量の水分であれば生地の表面にはじくほどです。
経色が多いために緯糸が見えず、これが縞の表現になります。
また、長年使用しますと、なめし革のような質感になります。
『今回のイベントは小倉織の中でも「縞縞」という、自社ブランドの製品を中心に置いています。』
築城紀子さんは・・・
染織家、福岡県北九州市 遊生(ゆう)染織工房主宰。
日本工芸会正会員。
1952年、福岡県北九州市生まれ。
美大を卒業したわけでも、工芸家業の家に生まれたわけでもない築城さん、能装束に魅力を感じ、織りを学ぶ中で小倉織のはぎれに出会い、これを再生したいと思うようになったそいうです。
生産の途絶えておりました小倉織を復元し、草木染め、手織りで小倉織の作品を発表されています。
「縞縞 SHIMAーSHIMA」では、糸の選定とテキスタイルデザインの監修をつとめられています。
手でしかできないこと、機械だからこそできることの結びついた着地点を志高く目指して制作されています。
縞縞 SHIMAーSHIMA は・・・
築城紀子さんがデザイン監修を行い、小倉織7の丈夫で美しいたて縞という特徴を活かし、機械織りよって誕生したブランドが、「縞縞 SHIMAーSHIMA」です。
広巾となり、伝統を継承しつつ、より現代的な汎用品としてファッション、インテリアなど多分野への用途も広がりました。
新しい時代の小倉織として、日本国内だけでなく、世界のクリエイターの方たちとのコラボレーションも展開されています。
『縞縞さんのブランドはカラフルなものがたくさんありますね。』
お待たせしました、小倉織のお品のご紹介です。
お値段は全て税込価格です。
なお、お品は一点ものが含まれています。販売済の際はご容赦ください。
縞縞 シンプルBAG
(文頭の画像をご覧ください。)
5,500円
モダンで美しいたて縞が特長のシンプルBAGです。
物を入れて持つと、コロンとした三角のフォルムになります。
口が広いので入れやすく、無造作に入れても丸みのある可愛いかたちに。
コンパクトに折りたためて気軽に持ち歩けます。
エコバッグのようにデイリーでも、旅先でも活躍します。
手前: 縞縞 Gamaguchi ポーチ
6,050円
奥: 縞縞 Gamaguchi クラッチBAG
11,000円
ポーチ
和と洋のハイブリッドな “がま口” Gamaguchi ポーチです。
シャープなデザインは「端正な男前」の表情を表現しています。
化粧ポーチや通帳入れの用途はもちろん、クッション性を生かした様々なシーンでお使いいただけます。
クラッチBAG
従来のがま口を現代的なアプローチで作られています。
ドレスだけでなくお着物にも合うクラッチバッグです。
目立ちすぎず、でも印象に残りやすいので、コーディネートの程よいアクセントとなります。
こちらのバッグも、ちょっとしたお出かけから結婚式の二次会やパーティーまで、様々なシーンでお使いいただけます。
手前: 縞縞 ステラ 2Way BAG
38,500円
奥: 縞縞 ステラBAG
27,500円
ステラ 2Way BAG
縞を美しく持ち歩くステラ 2Way BAGです。
画家フランク・ステラへのオマージュによる幾何学的なデザインは、知的でアーティスティックな香りをさりげなく演出します。
散策時はショルダーに、お食事の時はミニバッグとして。
個性的でありながら控えめな主張のレトロモダンなデザインは、和装にもよく合います。
ステラBAG
染織家・築城紀子さんが、縞縞の持つ立体感を平面の上でできないかとの想いから考案されたのが、このステラバッグです。
フランク・ステラの世界観へのオマージュを込め名付けられたこのバッグは、デザインへのこだわりだけでなく、作りも機能的に、丁寧に。
A4サイズが入るので、お仕事やお稽古事に活躍します。
縞縞 スクエアエプロン
6,050円
エプロン姿をスタイリッシュに。
お料理や作業の時にも、丈夫な小倉織が美しく活躍します。
ワンショルダーのエプロンは、体に巻くことで力が分散され、肩も凝りにくくなります。
使い方は、左胸上にボタンがくるように当て、左肩に掛けた紐を背中に回し右脇下の穴に通し、後ろで紐を交差させ、前で結びます。
『ドレスっぽくて可愛らしいエプロンです。』
こちらは同じく izutuki ご担当の大場さんのコメントです。
縞縞 ギャルソンエプロン
7,700円
きりりとスタイリッシュなギャルソンエプロンです。
73cmの長め丈は、男性が使ってもよく決まります。
ギフトにもおすすめです。
しっかり大きめのポケットも左右に2か所あり、とても機能的な一枚となっています。
縞縞 中風呂敷
6,050円
包むだけでなく、インテリアなどにもいろいろ使える中風呂敷です。
W900mm×H900mmサイズのこの中風呂敷は、ワインボトルやプレゼントなどを包むのに重宝します。
メリットとして、プリントではないので生地の表も裏もデザインに差がありません。
『風呂敷にはサイズが4種類ございます。
大・中・小とロクハチ(680mm×980mm)のサイズです。
エコバッグ需要ですと、この中くらいの方がよいと思います。』
左: 小倉織 箱マスク
2,200円
中央: 小倉織 布マスク
2,200円
右: ハーフタオルハンカチ
(リバーシブル)
770円
こちらは縞縞ブランドの新商品となっております。
箱マスク
立体的な作りは顔にフィットし、息もしやすく夏にぴったりのマスクです。
小倉織は、たて糸が多く高密度に織られているため、丈夫で肌ざわりもよく、なじみやすいのが特長で、繰り返し洗ってお使いいただけます。
※ 箱マスクも、次の布マスクも、使用している生地はハンカチ等と同じもので、マスク用生地ではございません。
布マスク
顔全体を覆えるようにプリーツを施し、隙間なく顔にフィットします。
国内の縫製工場で丁寧に作られたマスクです。
紐は収縮性のある幅6mmのフラットタイプ。
耳にも優しく、長さ調整も可能です。
『箱マスク・布マスク、どちらも不織布マスクにかなり近いかたちになっております。』
ハーフタオルハンカチ
ともに糸を先に染めて模様を出す先染めを特長とする今治タオルと小倉織のコラボです。
中央に折り目が入っている2つ折りのハーフサイズなので、ポケットに入れた時にかさばりません。
男性へのギフト使いにもおすすめです。
リバーシブルなデザインで、裏表で違った縞柄が楽しめます。
縞縞 扇子セット
5,500円
小倉織の丈夫でしなやかな生地を使用した、縞縞の扇子です。
立体感あふれる小倉織の扇子は、男女問わずお使いいただけます。
お揃いの柄の扇子袋もセットになって、持ち歩く時も便利です。
また、インテリアとしてお部屋にディスプレイしてもおしゃれです。
縞縞 メガネケース
5,500円
スマートなフォルムにたて縞が活きる、開口するつまみがない、スマートなデザインのメガネケースです。
両サイドを指で挟むとパカンと口が開き、開口部が大きく拡がるので出し入れがしやすく便利です。
しっとりとした作りにシンプルなフォルム、アクセサリーなどの小物入れにもいかがでしょう?
堀内亜理子(ほりうち ありこ)さん 作
手鏡(小倉織袋つき)
9,680円
北海道旭川市で活動する漆作家・堀内亜理子さん作の手鏡を、小倉織の専用袋に入れました。
漆の温かみをいつもそばで感じていただければ幸いです。
『鏡の部分だけ、堀内亜理子さんに作っていただいております。
もともと漆器を作られる方で、今回は生木(なまき)を割ってその上から茶渋、栗の渋なんですけど、塗って加工している方です。』
※ こちら izutuki の次のイベント、9月16日からは堀内亜理子さんが登場します。
ご期待ください。
日本橋木屋
日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 1階
東京メトロ半蔵門線・銀座線 三越前駅 A6出口すぐ
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営業時間 11:00~19:00
現在、時間短縮にて営業中です。
元日を除き休まず営業です。
木屋さんのホームページはこちら
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