【中央区の味】 明治製菓の思い出(前編)
このあと執筆者がおいしくいただきました。
みなさん、こんにちは。B級特派員の いのちゃん です。
おうち時間がたっぷりあったので、このところわが主食であるお菓子のことばかり考えていました。
そこで今回はこどもの頃から好きだった明治製菓のお菓子についてお話ししたいと思います。
明治製菓株式会社は経営統合、事業再編を経て現在は株式会社 明治となり、京橋エドグランに本社を置いています。懐かしい思い出をふり返るこの記事の中では長年慣れ親しんだ旧社名を用いていますのでご了承ください。
明治製菓の歴史をさかのぼると、今年開催される予定だった第13回中央区観光検定のテーマ「渋沢栄一」翁にたどり着きますが、それはまた別のお話です。
この記事を書こうと思ったきっかけがこちら
明治製菓の懸賞で当選したテレホンカードがいくつか家に残っていました。たくさん食べた証拠です。商品に付いている応募券を必要とする懸賞でも、その調達に困ることはありませんでした。
肖像権の問題があるためお見せできないのが残念ですが、景品の目玉であるテレホンカードになるのはいつだって当代の人気者でした。
「果汁グミ」は女子バレーボール選手。
「キシリッシュ」は渡部篤郎さん、中谷美紀さん、広末涼子さんの3枚セット。
「フラン」は安室奈美恵さんのフォトフレーム型台紙付き豪華3枚セット。
かれこれ20年以上も前のお話ですが、今でも好きなお菓子たちです。
チョコレートは明治♪
「♪チョコレート、チョコレート、チョコレートは明治」。このフレーズを聴いて思い浮かぶのは松本潤さんですか。それとも石坂浩二さんですか。長い歴史を持つ明治のチョコレートには、あらゆる世代の方々にそれぞれの思い出があるのではないでしょうか。私は中森明菜さんが印象に残っています。
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明治の「ミルクチョコレート」は大正時代の終わり、1926年発売。私の定番はひとくちサイズの「BOX」で、今まで何箱買ったかわかりません。
ただいま「おうち時間をハッピー&スイートに」を合言葉に“チョコレート大作戦”というプロモーションを実施中。パッケージがにぎやかなデザインになっています。
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「メルティーキッス」は冬だけのお楽しみ。今シーズンは「コク旨キャラメルバター」が登場しました。明治のキャラメルといえば、1927年に発売された「サイコロキャラメル」を思い出しますが、現在は北海道限定の「北海道サイコロキャラメル」となって新たな人気を集めているそうです。
2020年からは現代人のたんぱく質不足をサポートする「タンパクト」がスタートしました。ヨーグルトやチーズといったシリーズの中に乳たんぱく配合の「ミルクチョコレート」。このラインナップに明治製菓と明治乳業が統合して今に至る株式会社 明治の真髄を感じます。
中央区にあるチョコレート文化の発信地
明治ではお菓子や乳製品の製造工程を見学できる工場「明治なるほどファクトリー」を全国に展開しています。大阪府高槻市にあるチョコレート工場には「ビッグミルチ」と呼ばれる板チョコの形をした巨大な看板があり、「世界最大のプラスチック製広告看板」としてギネス世界記録にも認定されました。小学生のときに行く社会科見学がこの工場だったら、一生の思い出になりますね。
われらが中央区にはカカオやチョコレートの魅力を学べる体験型施設「Hello, Chocolate by meiji」が2018年にオープン(“Open!”)しました。鍛冶橋通り沿いの明治京橋ビル1階にある板チョコの扉が目印です。
ここには前年まで明治のチョコレート専門店「100%チョコレートカフェ」がありました。画期的だったのはシンプルな板チョコでありながら、すべて味が違う「56種類のチョコレート」。当時はその種類の多さに驚いたものでした。56番までナンバリングされたパッケージを組み合わせて日付をつくることができたので、記念日のギフトに重宝しました。
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「100%チョコレートカフェ」のブランドは終了しましたが、カカオとその産地にこだわったスペシャリティチョコレートというコンセプトは2014年に誕生した「明治 ザ・チョコレート/meiji THE Chocolate」に受け継がれています。
近年はヨーロッパ発祥のチョコレート品評会や名立たるショコラティエが一堂に会する祭典に出品するなど、「明治 ザ・チョコレート/meiji THE Chocolate」は世界的な評価と知名度も獲得してきました。やっぱり「チョコレートは明治」ですね。
※「明治なるほどファクトリー」の工場見学と、「Hello, Chocolate by meiji」でのレッスンやイベントは新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、一時休止をしています。再開の情報は各ホームページをご確認ください。
昭和生まれの現役です
1961年に発売されたカラフルな粒状チョコレート「マーブル」。日本初の糖衣チョコレートは今年60周年を迎えるロングセラーになりました。シールのおまけと、紙筒を開けるときの「ポンッ!」という音は今も健在です。
ロングセラーの仲間には、1965年発売の「チョコベビー」もあります。そのまま食べるのはもちろんのこと、製菓用チョコチップのようにホットケーキやパンの生地に練り込んで焼くというのもプレーンなミルクチョコならではのおすすめの使い方です。
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1969年7月、アメリカ航空宇宙局の宇宙船が人類初の月面着陸に成功しました。その翌月に発売された「アポロ」はいちごとチョコの組み合わせがかわいい小粒チョコ。
この「アポロ」の円すい型チョコの製造ラインを利用して新たに開発されたのが、1975年発売の「きのこの山」でした。「きのこの山」は「たけのこの里」とともに明治を代表する看板商品となっています。「すぎのこ村」もあったなあ。
世紀末に巻き起こった新食感ブーム
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ビスケットをコーティングしているのは、ふんわりとホイップされたチョコレート。スティックタイプのチョコレート菓子は各メーカーに代表作がありますが「フラン」の登場はそれはそれはインパクトがありました。食感の新しさもさることながら、発売初期のCMキャラクターはGLAYや安室奈美恵さんといったアーティスト路線。パッケージもシックで、それまでのチョコレート菓子のイメージとは一線を画すものでした。個人的にはホワイトチョコの復活を希望します。
さて、チョコレート以外のお菓子の思い出もまだまだあるのですが、少々カロリーオーバー気味のため、この続きは後編として次回にお届けしたいと思います。