名犬チロリと育ての親大木トオルさん
築地川銀座公園には「名犬チロリ記念碑」として、チロリとその子犬5匹の像があります。
チロリは、日本における第1号のセラピードッグです。
セラピードッグは、高齢者施設や障がい者施設、病院などで患者の方々の心身のケアをサポート
するため特別の訓練を受けています。
そして、チロリは、セラピードッグとして多くの方々に寄り添い希望をもたらしたことから、
その社会福祉貢献を讃えてこの記念碑が建てられたのです。
多くの本にもなったチロリ
セラピードッグのチロリについては、多くの
本が出版されています。
そのうちの1冊(左写真)『名犬チロリ』
(大木トオル著、岩崎書店)は、著者大木トオル
さんとチロリとの出会いから、セラピードックを
目指す訓練、セラピードッグとしてのチロリの活躍
そしてチロリの病気・別れまで、読みやすい文章で
書かれています。
大木トオルさんのご紹介
大木トオルさんは、日本橋人形町生まれ、1976年
渡米、米国在住。
全米音楽界で唯一、東洋人ブルースシンガーと
して全米ツアーを成功させるなど、世界的に活躍
する音楽家です。
一方、動物愛護家として日米の友好・親善に貢献。
捨て犬と被災犬たちの救助とともに、セラピー
ドッグ育成のパイオニアであり、「一般財団法人
国際セラピードッグ協会 創始者」です。
セラピードッグのトレーニング見学
今般、特別な許可をいただき、協会のトレーニングプラザ(千葉県)で、セラピードッグの
トレーニング見学をする機会がありました。
大木さんのお話では「セラピードッグになるための教育課程は、わたしたち現場の体験から
生まれたもので45教科もあります」とのことでした。
この日見学したのは、ウオーキングのトレーニングで、障がいをもった人、杖を突いた人、
車いすの人など相手がどんな速度で歩いても、その速度にあわせて歩けるように訓練するとの
ことです。
トレーニングでは、ハンドラー(セラピードッグの教育・指導員)の方々の役割も重要と
なります。
車いすに寄り添うトレーニングを終えて
車いすを使った歩行トレーニング後のセラピードッグ、ハンドラーたちと大木さん。
大木さんのお話では「現在は、チロリから数えて第4世代のセラピードッグたちが活躍しています」
とのことでした。
一般財団法人国際セラピードッグ協会の詳細については、下記URLをご参照ください。
・Webサイト https://www.therapydog-a.org/
・活動パンフレット https://therapydog-a.org/pdf/save5.pdf