涼やかに、軽やかに、季節の香り
五感の中でも「香り」は直接脳に届いて、記憶が呼び覚まされたり、安らぎをもたらしてくれます。銀座のガス灯通りに昨年の11月にオープンした「暮らしの香り」は、日々の暮らしに溶け込む日用品としての香りを届けてくれるお店です。
部屋に置く香り
お店に入ると、小さな家のような試香器が並んでいます。23種類の香りを嗅いでみると、森の中にいるような気分になったり、四季折々に咲く花が香ってきたり、「雨音」「ひだまり」「潮」という名前の香りは自然の景色が浮かんだり。「抹茶」「紅茶」「あずき」は毎日の暮らしのくつろぎの時間です。
季節限定の香りの中でこの夏におすすめは、百合、檸檬、梔子(くちなし)だそうです。銀座の街並みをイメージした「Signature」という香りもあります。
好きな香りを選んだら、キャンドル、ディフューザー(香りの入った器に木の枝のように挿した棒を伝って部屋が香る)、フレグランスバーの中からどれを部屋に置くかを考えます。
香りを持ち帰る
私は梔子の香りのフレグランスバーと器とグレーターを購入しました。梔子は一輪でもふくいくと香るのですが、一日でしぼんで消えてしまいます。持ち帰って部屋に置くと、近くで梔子が咲いているかのようです。
フレグランスバーは香りを入れたワックスで、白い板チョコのようです。江戸ガラスで作られたトレーに入れて、グレーターで硯に墨をするように香りをすって使います。香りが弱くなったらまたすって、何度も使えます。
じとじと暑い夏の部屋に、ほんのり花の香りが漂って、気分が軽くなります。季節が変わったら、秋の香りを探しに、またお店に伺いたいと思います。
お店情報
暮らしの香り メインストア銀座
中央区銀座2-6-4 TEL 03-3567-3100
営業時間 11:30~20:00 定休日 不定休