Hanes

中央区立図書館と本の森ちゅうおう


こんにちは。アクティブ特派員のHanes(ハネス)です。
8月31日で京橋図書館が休館し、本の森ちゅうおうへの移行作業が始まってからというもの、これまで以上に日本橋図書館月島図書館を利用するようになりました。

京橋図書館のあった場所は、江戸時代前期に埋め立てられ、後に土佐藩山内家中屋敷ないしは下屋敷を置いた場所。
北側(中央区役所側)には「土佐藩築地邸跡」の案内板が設置されています。

 中央区立図書館と本の森ちゅうおう


では、他の図書館が何の跡地に建っているかご存じですか?
まずは、日本橋小学校との複合施設である日本橋図書館を見てみましょう。

 中央区立図書館と本の森ちゅうおう


入口の左側にある駐輪場で、「西郷隆盛屋敷跡」の案内板を発見!
そう、この場所にはかつて明治維新の元勲・西郷隆盛の屋敷があったのです。
ここに屋敷を構えたのは、上京し参議に就任した1871年から、征韓論に敗れて参議を辞し、鹿児島に帰郷する1873年まで。
書生15人、下男7人が住んだほか、猟犬を数頭も飼われていました。

 中央区立図書館と本の森ちゅうおう


2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」放送時に特に注目された場所で、本ブログでもたびたび取り上げられ、記憶に残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

続いては、月島図書館を見てみましょう。
こちらは月島区民センターとの複合施設で、入口で立派な柳が出迎えてくれます。

 中央区立図書館と本の森ちゅうおう


この周辺では、京橋図書館や日本橋図書館のように江戸時代の史跡を示す案内板は見つかりません。
それもそのはず。1644年と江戸時代に隅田川河口を埋め立てて築造された佃島と異なり、月島第一号埋立地が完成したのは1892年。
月島第二号・第三号埋立地、さらに新佃島が完成した際には、既に大正時代になっていました。

 中央区立図書館と本の森ちゅうおう


その後の時代の話になりますが、過去記事「家紋?社章?月島の街角に残る謎のマークに迫る」では近隣エリアの歴史を取り上げています。
ご興味のある方は合わせてご覧ください。

最後に、12月4日の開館を待つ本の森ちゅうおうについてご紹介します。

 中央区立図書館と本の森ちゅうおう


中央区立図書館のウェブサイトによると、開館当日にはオープニングセレモニーイベント、12月と1月には開館記念イベントが予定されているそうです。
既に定員に達したイベントもあり、本の森ちゅうおう開館への注目度の高さが伺えます。

 中央区立図書館と本の森ちゅうおう


ちなみに、前回この施設をご紹介した際に言及した駐輪場・コミュニティサイクルポートですが、10月末時点でサイクルラックが設置されていることが確認できました。
ロードバイクなど、スタンドをつけていないタイプの自転車でも駐輪しやすいですね♪

さらに、駐車場の整備も進んでいました。
遠方から自家用車でお越しの場合でも、施設専用の駐車場があると周囲のコインパーキングを探さずにすみ、便利。

 中央区立図書館と本の森ちゅうおう


写真撮影時から約3週間が経った今。
開館に向けてさらに進化しているであろう本の森ちゅうおう。
近くを通る際にまた定点観測し、ご紹介できればと思います!