坂を見たら 川と思え
中央区はもともと湿地帯だったり海だったりしたところを陸地にしたところが多いため、地形はほとんど平坦です。
ところが、区内を歩いていると坂道に出会うことがあります。現在橋が架かっているところの前後の坂道はわかりやすいですが、橋がないところでも坂道があったりします。不思議ですね。
たいていの場合は、昔そこに川があり、既に埋め立てられた場所です。写真の坂道は、新川の跡でした。このほかにも、晴海通りと三十間堀が交差していた場所(旧・三原橋)、新大橋通りと浜町川が交差していた場所(旧・中ノ橋)などでも同様の地形の変化を味わうことができます。国土地理院「地理院地図」を使うと、地形の断面図が簡単に作成できるので、こうした微地形を定量的に視覚化するのに便利ですよ。区内各地にある古い川の名残、体験してみませんか。